(PB)__タピオカ__ ページ30
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Aがパーティー用のドレスを買いに、いつも行かない場所に買い物に行った時。
やっとのことでドレスを選び終えて、ついでに周りのお店のディスプレイを眺めながら、1人歩いていた。
ドレスに合いそうな靴を見つけて店内に入り、お会計をしていた時に、ふと外を見ると、見たことがある男を見つけた。
「あ...」
『お客様？どうかなさいましたか？』
「あ、いえ、すいません。ありがとうございました」
そそくさと商品を受け取って、見つけた男を見失わないよう、急ぎ足で追いかける。
「ちょっとお兄さん」
イヤホンをしていて、聞こえないようなので、手を伸ばして肩を叩く。
「おーい、お兄さん！」
へ？、と間抜けな声を出して振り向いたこの人物は...
「メンちゃーん」
メ「え、Aちゃん？何してんの」
「あっちのお店で靴買ってたら見つけてん」
メ「マジか(笑)よく見つけたね」
「●玉みたいやからすぐわかったで？」
メ「あの、人いっぱいいるし、真顔で言うのやめてくれるかな？(笑)」
「あ、すいません(笑)」
つい、とおどけてみせるA。
メ「これからどこ行くの？」
「特に決めてないねん。メンディーくんは？」
メ「俺も待ち合わせまでまだ時間あって。買い物するかなー、どうするかなーって思ってた」
「お、じゃあちょうどいいやん！今日こそタピオカ買いに行こうやー」
メ「お、いいよー」
こうしてAの思い付きで、タピオカを買いに行くことに。
「私全然知らへんけど、メンちゃんオススメあるん」
メ「この辺だと...」
そう言って携帯で検索をかけている様子。
「どこどこー？」
そう言って、覗き込もうとするA。
メ「ちょっと、近くてドキドキするんだけど」
「え？やめてや、変態(笑)」
メ「ごめんって(笑)」
「んで、どこにあんねん」
メ「俺への当たり強くない？」
目的地が決定し、2人は街中を歩く。
「メンちゃんめっちゃ目立つね」
メ「そうかな？」
「ん、デカいし、帽子被ってても結構わかるで」
私もわかったくらいやし、とA。
メ「そうかなー」
そんな話をしていたその時...
『あの、メンディーさんですよね！？』
握手して下さい、と高校生くらいの2人の女の子が寄ってきた。
メ「あ、ありがとうございます」
メンディーは握手を交わして、2人と別れた。
「ほら、言ったそばから(笑)」
メ「だね(笑)」
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
