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お前、どの口が言ってんだ。現に今こうして話を聞いてやってんのもそっちが頼んできたからだろうが。軽く恩を仇で返すな。そもそもダッサイネーミングセンスってなんだ。センスの塊だろうが。
なんて思っていると聞こえてきたのは心地の良い寝息。
「...ったく」
俺は康二の手元にあったスマホを奪うと、顔を無理矢理上げさせフェイス認証を解除し、着信履歴を開く。
「あ、もしもし？深澤だけど。うん、そう。ちょっと拾いに来てくれる？場所は...」
電話口のヤツに場所を告げると電話を切った。っと言うか本当に1コールで出るんだな。凄え。なんて感心してるとさっき頼んだ追加の出し巻き卵がきたので一人で思いっきり堪能した。
「お疲れ様です。」
王子様はものの15分くらいでご登場された。
「おう、お疲れ。早速だけど連れて帰ってやってくれよ」
「どんだけ飲ませたんですか」
俺を睨む視線が怖い。
「いや、俺は全然。勝手に自分で飲んでたんだよ」
王子様は一つため息を吐くと、トントンッと康二の肩を叩く。
「康二くん、起きて。帰るよ。」
呼びかけられた康二は、声に反応してムクッと起き上がり、まだ寝惚け眼の中、叩いた本人の腰をグッとひきよせた。
「ん、蓮の匂いがする」
その時、俺は見てしまった。目の前で、この康二の言動一つで、王子様こと目黒蓮が赤面する姿を。いや、まじで俺から言わせて貰っても今の康二はめちゃくちゃ可愛かったけれども。そんなことより目黒が顔を赤く染めて目を見開かせてるのがめちゃくちゃ面白かった。
「寝ぼけてないで、はい、立って」
「ん...」
まだ夢の中の康二を肩に担いた時には、もう既にいつもの目黒になっていた。
「んじゃ、深澤くん。お先失礼します。お先も何もないですが。」
「はーい。そうだ目黒」
「なんですか？」
「お前気づいてるだろ？」
「何をです？」
担がれてる康二を指差すと、目黒はフフッと笑った。
「ご想像にお任せします。」
そう一言だけ言うと、康二を引きづりながら去っていった。
「なんだアレ」
ちょっとだけニヤけてしまった俺は、もうさっさとくっついてくれ、と願掛けと共に最後の出し巻き卵を口に入れた。
「はあ...俺も恋してえなあ...」
虚しい独り言が、一人の個室に響いた。
【恋人募集中(仮)/天月】
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うどん(プロフ) - wさん» すみません、気づきませんでした。外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月14日 10時) (
レス) id: f49343510f (このIDを非表示/違反報告)
w - オリジナルフラグを外して下さい (2019年11月14日 6時) (レス) id: 71eb22e258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどん | 作成日時：2019年11月12日 22時
