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ベト「取り壊す？」 モツ「明日？」
明日…まぁ引越しまでの猶予は沢山貰ってたし当然と言えば当然か…
『早い…』
歌苗「えぇ……さっき業者の方から連絡があって、解体工事の開始が急に決まったんです…だから、今日中に荷物をまとめて出て行ってください」
ベト「私は何処で！！ギョーザーを極めればいいというのだ！！」
歌苗「…だから知りません！！河原でも中華屋の裏でも、好きな所で勝手に焼いてください！！」
《許可なく屋外で火器類を使うのは違法です》
歌苗「…………(ｷﾞﾛｯ」
あぁそんな顔したら歌苗の可愛い顔が…
奏助「あはは…」
奏助くんは苦笑いをしながらパッドくんをポケットへ入れた。
じゃあ今日でみんなともお別れかな？
ちょっと寂しいな…(´•ω•̥｀)
ベト「何たる辛苦！これも運命なのか！！」
モツ「運命はいつでも別離を突きつけるねぇ…」
歌苗「奏助も。分かったわね？」
奏助「ほんとに返しちゃうの？おばあさんの形見の屋敷じゃ……
────全部消しちゃうの？？ Aもほんとにそれでいいの？」
歌苗「…もう…決めた事だから……」
『………』
奏助「………じゃあじゃあ！！もうベトさんたち掃除する必要なくね？！」
『…… っ、全員この家から出てけーー！』
ﾊﾞﾀﾝｯ
奏助side
奏助「まさかAに追い出されるとは…
お2人は、どうするんすか？行く宛あるんすか？」
俺がこう言うと2人は俺を見て
モツ「……ﾆｺ」
奏助「えっ？あーいやー、無理っすようちはー……」
モツ「ねー、なんで歌苗とAはこんな館に2人で住んでたの？？」
俺はそれを説明しながら音羽館の、
多分俺しか知らないであろう秘密の道を通りとりあえず2人を俺の部屋に入れておこうと思った
奏助「あー、それは
んーと確か、元々歌苗ん家は貴族だか、華族だかっていう由緒正しい家柄なんすよ。おばあちゃんが生きてた頃はまだ裕福だったんだけど親父さんがかなりの変わり者で。
なんかの研究をしてる、とか言ってたけど？？家をほったらかしてあっちこっち徘徊して、家の遺産食いつぶしたらしくて。んで、おふくろさんも愛想つかして出てっちゃったりで、お陰であいつら、昔っから苦労してたんだよね」
モツ「ふーん……よく知ってるね」
奏助「まぁ、幼なじみなんで。一応」
《しかし奏助。明日までにこのガラクタの山をどうしましょうか》
奏助「宝の山！！……でも、いきなり持って帰れって言われても困るよなー」
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作者名：アイスですm(*_ _)m | 作成日時：2022年5月29日 7時
