奪いに来てよ、実弥。

12、 ページ16

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『〜〜♪』


｢まーた随分ご機嫌じゃねェの｣

そんなに嬉しいのかよォ、なんて呆れられる。



『ふふっ。うん』



今日は、学内で行われる進学、就職説明会。
もう私たちも3年生。
もうすぐ本格的な就活が始まる。
それに先駆け
大学院へ進むのか、就職するのか、
その場合の流れ等の説明会だ。




その説明会にOBとして優くんが参加するのだ。
昨日電話で知れてよかった。
おかげで髪の毛もメイクもバッチリである。




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………かっこいい……っ！


もう、きっと私の目はハートだろう。
忙しい彼だから平日に会えることはない。
だから土日しか会わないわけで。
スーツ姿を今日、初めて見たのだ。
卒業式のときも見たけどそれとはまた違ったかっこよさで。







彼に見とれすぎてて進学やら就職やらの説明なんて
ほぼ聞いてなかった。





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彼が私に気付く。



ーニコッ。





…あぁ、幸せ。
私の頭の中は “嬉” や “幸” で満たされる。






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だからまったく気付かなかった。


｢……。｣



隣の彼の頭の中は、
私とは正反対の状態であることに。







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↑みたいな説明会なんてあるんでしょうか？ww
てきとーです。大目に見てネ。笑

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