【兄彩】＊俺の妹を渡したくなんてない＊ キャラ崩壊（？） （リクエスト、ツンデレ祐樹 より） ページ17
「ただいまー」
家のドアが開き、アーヤの声が聞こえた。
最近、アーヤは比較的外にいることが多くなった。
それがなぜだか最初は理解できなかったが――そうやら、ＫＺという男集団と仲良くやっているかららしい。
ＫＺとは、文武両道、更には顔も良い奴ばかりの超エリート集団。
アーヤが、なぜそんな奴らと絡んでいるのか、理解できない。
たしかに、国語の能力は優れているかもしれないが・・・・・。
・・あぁ、きっとＫＺというやらは自身のスペックを利用して、誰彼構わず女を誘い、たぶらかしているんだろう。あぁ、きっとそうかもしれない。
そんな奴らに俺の大事なアーヤを渡せるか！！
「うわぁ！お兄ちゃん、どうしたの？」
・・・勢いで、俺は机を思い切り叩いてしまったらしい。
アーヤはびっくりした形相で俺を見つめてきた。
・・・俺の妹、けっこう可愛い顔してるよな・・。
「なんでもない。お前は気にするな」
冷たく言うと、アーヤは少し寂しそうに「うん、そうだね。ごめん」と言って謝ってきた。
・・・正直、俺はアーヤにこんな対応をする気ではなかった。
俺は、本音を言えば「アーヤ。大好きだよ♪」とか、「アーヤ、心配かけてごめんな。・・本当、お前は世界一可愛い妹だよ」だなんて言ってみたいものだが、そんなことを言ってアーヤにドン引かれたくはないし、それに・・。
俺は、上手くデレることができない。
デレていることを表に出そうとすると、いつも逆に・・ツンとした態度・・・冷たい態度の方が正しいか？になってしまう。
直したいところだ。
「アーヤ」
「な、なぁに、お兄ちゃん」
「ＫＺとは、どんな仲なんだ」
「え、えっと・・。私の、大切な人達・・かな。友達以上の関係だって、思ってる」
アーヤは照れくさそうに笑う。
―――友達以上！？
まさかあいつら、中学生ながらに・・それならなおの事、アーヤは絶対に渡せない。
「・・中学生でか。変わってるな。精々騙されない方がいいぞ」
「だ、騙されてなんてないよ！」
「恋路よりも、勉強をするべきだ」
「こ、恋じゃないもん！」
恋に無自覚な可愛い少女・・・まるで、少女マンガの主人公みたいだ。
アーヤは、その後気を悪くしたのか、別の部屋へと移動していった。
「アーヤって、可愛いよな・・」
ったく、本人がいなければこういう風にデレてしまうのは、俺の嵯峨なのか・・・。
ＫＺとやらに、俺の妹を渡してなるものか。
俺は、心にそう誓った。
【兄彩】＊世界一可愛い俺の妹＊ キャラ崩壊（？） （リクエスト、シスコンお兄ちゃんより）→←【上彩】＊甘えたいと好きは紙一重＊ （リクエスト、甘々な上彩！より）
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さまー - アーヤが美門って呼んでるから翼って読んでて欲しいです！ (5月24日 20時) (
レス) @page25 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
pua - 砂彩書いて欲しいです！ホント面白いです！わたしもこう書けるようになりたいっ！ (2021年5月18日 13時) (レス) id: b5e633d6ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆっゆっち - 黒彩もっと見たいです！体に気を付けて頑張ってください (2020年7月5日 20時) (レス) id: 14eff17734 (このIDを非表示/違反報告)
間葉 - 黒彩がみたいです！ (2019年3月29日 23時) (レス) id: 8e4a69fdea (このIDを非表示/違反報告)
mimiko(プロフ) - すごく面白いです！美彩の作品をもっと読みたいです☆更新頑張ってください☆ (2018年3月25日 17時) (レス) id: 5555f18d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルグラ | 作成日時：2017年10月27日 16時
