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｢スンチョラ」
SC｢…ん？」
｢この後暇？」
SC｢まあ、？」
｢そっか。それはよかった」
SC｢よかったって？」
｢これ」
練習着のポケットからそれを探って、探し当てたらしいAが手に持っていたのは車のキーだった。
｢免許取った」
SC｢は？」
｢ということで、どこにでも行くよ」
SC｢ということでってどういうことだよ」
｢そのままだよ。スンチョルが行きたい場所ならどこにでも行く」
どこがいい？とAが言う。
それが自分の感情や思考を読み取ってのことだったのか、単にAが気まぐれで取ったらしい免許を試しに使いたいということだったのか。多分一生分からない。
Aの場合、前者に見立てた後者も、後者に見立てた前者も両方する可能性があったから。
人から見える感情とやらに気付いていないようで気付いている。そして、それに気づいていないようにするのが酷く上手かった。
｢ないの？行きたい場所」
SC｢いきなり過ぎるんだよ」
｢驚かせようと思って」
SC｢なにを」
｢免許。ほら、今まではスンチョルが車を出さない限り行動範囲に限りがあったわけだし」
SC｢…って、言われてもさ」
｢ない？」
SC｢ないよ」
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柊(プロフ) - ぴょんさん» コメントありがとうございます。自分の文章にそう言ってもらえてすごく嬉しいです！こちらこそこれからもよろしくお願いします☺︎ (2022年9月26日 9時) (
レス) id: 1c5041063e (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - すごく深みのある文章で、読み応えがあります。とても面白い小説を生み出して下さりありがとうございます。これからも更新楽しみにしております(><)♡ (2022年9月26日 0時) (レス) id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2022年9月23日 17時
