妖48 ページ10
維波side
『これが…がっこー…』
急な坂を登り終え、視界に飛び込んで来た建物に足を止め立ち尽くす
見るからに木造…
『……自然を壊して迄建てるのでしたらもっと綺麗に造れば良いのに…』
「あ、着目したのは其処なの?」
他に着目すべき箇所が…?
他に着目すべき箇所があるか木造の建物を観察
着目すべき箇所…箇所…
「そんな凝視する程じゃないから…。それより大丈夫?疲れてない?」
『大丈夫です。御心遣いありがとう御座います』
先程からちょくちょく気に掛けて下さる赤羽様はやっぱり優しいと再認識しつつ、赤羽様に手を引かれ建物内へ
「其処、少し窪んでるから足を取られない様気を付けてね」
赤羽様が指差す方へ目をやるとホントにちょっとした窪み
……こんな窪みに足を取られる方は小人や妖精位しかいないと思いますけど…
『赤羽様ったら心配性ですね』
「……」
何故か納得なさらなさそうな目で見て来る赤羽様
何故その様な視線を投げらてるのか訳が判らず首を傾けふと思う
履物が一杯…って事は…履物無しで…?
『赤羽様､此処は…えっと…素足で…?』
見上げ、言葉を選びつつ赤羽様に問えば「んな訳ないじゃ〜んっ」と楽しげに笑い、
「外と中で履き替えるんだよ。大丈夫､Aのも持って来たから」
ほら、と布製袋から汚れの無い靴を取り出し見せて下さった赤羽様
想定外の事に少々驚き､『いつの間に…』と声を漏らすも赤羽様はニコニコ笑みを浮かべるだけ
試しに履いてみるとピッタリで…
『……あの…何で靴のサイズを…?』
「それは〜…偶然?」
『偶然…ですか?』
「そそっ。偶然。教室行こっ?」
若干腑に落ちないが赤羽様が私の手を握った為口を閉ざし赤羽様に続く
歩く度にギシギシ軋む廊下
“きょーしつ”と言う部屋に近付いてると思う度心臓が速り､赤羽様の手を握る力が強まる
『……あの…此方には凡そ何人の方が…?』
手の力はそのままに、逸る鼓動を少しでも落ち着かせ様と赤羽様を見上げ問えば、赤羽様は少々悩む素振りをした後「人間“は”29人だよ」と、
29…そんなに…
「…怖い?」
不意にそう、赤羽様に問われ､浅く首骨
“今迄の御主人様みたいな方ばかりだったら”
そう考えるだけで身体が竦む
緊張と不安が渦巻いてれば、ポンポン､赤羽様に頭を撫でられ顔を上げる
「だいじょーぶっ。殆ど良い奴だからさ」
ね?と笑みを向けられ、不安が減少
赤羽様が大丈夫と仰るなら…きっと…大丈夫…
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います！維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います！ (2020年3月13日 12時) (
レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ！ド直球な告白！！これは照れるしかねぇなっ！！スッゲェ嬉しいわアザっすっ！！ (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです！！！ (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです！昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時：2018年3月6日 20時
