妖59 ページ22
潮田side
「いや〜、にしてもスッゲェ可愛い子だったな〜」
「俺Aちゃん戻って来たら連絡先交換出来ないか訊いてみっかな〜!」
「Aちゃんね、動物好き何だって〜!」
中々戻って来ない業君を探しに維波さんが教室を後にして1時間と数分後
教室は維波さんの話題で持ち切りだった
「まぁAちゃん可愛かったもんな!」
「前原…維波は業の想い人だからな?」
苦笑を浮かべ、念を押す磯貝君を前原君が「わぁてるしそーいうんじゃねぇよ」と笑う
「何て俺が言っても、信用ないかもしれねぇけどマジな話 Aちゃんはそういうんじゃないんだよ。なんつーか妹みたいっつーか…………守ってやらなきゃって思うんだよなぁ」
この短時間で何度も思って何度も考えた結果
辿り着いた結論はやっぱりそれらしくて
実際 僕じゃ頼りないかもしれないけれど
それでも、僕も維波さんの事を守りたい、
守らなくちゃいけない気がした
会って間もないのにそう何回も思わせる
維波さんは
そういう雰囲気か何かが、あるんだと思う
前原君の言葉に「…そうだね」と頷いてた時
廊下から怒声が聞こえる
「っのヤロッ!!何度も何度もオランウータンとか吐かしやがってよぉ…!!」
「初対面の人からすれば、見間違う程に似ていたって事何じゃない?」
「あぁっ?!」
ガラッと荒々しく教室のドアが開き
途端 皆の視線がドアの方一点に集まる
入って来たのは苛立ってる寺坂君と
口角を緩めてる狭間さんで
皆の視線を浴びてるからか寺坂君が
不快そうに眉を上げた──のも数秒
何か思い付いたのか、口角を上げた
「おいテメェ等、ちょっと俺に手ぇ貸せや。あの素性の知れない奴を金輪際此処に来れない様にするからよぉ」
「……寺坂お前、それがどういう意味か分かってんのかよ」
そう、教室に響いた声は恐らく彼の声だろう
その声は低く、怒気を孕んでいて
普段明るく笑顔の絶えない彼からは
考えられない程だ
対照に寺坂君は、口元を緩め、気分良さそうに
当然だろ? と
「言っとくが俺は良心で言ってるんだぜ?この時期に、このクラスに来た。それだけでも充分暗殺者の可能性があんのに烏間は何も言わねぇ」
「仮に一般人だとしてもあの蛸を見ちまったら即記憶消去手術だ。そうなったら可哀想だからなぁ、そうなる前に善意で俺ぁ来れない様にしようって言ってんだ」
踵を返し、教室を後にする寺坂君の発言で
皆の熱が、教室の温度が、……下がった気がした
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います!維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ!ド直球な告白!!これは照れるしかねぇなっ!!スッゲェ嬉しいわアザっすっ!! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです!!! (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです!昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時:2018年3月6日 20時