マスク_7 ページ9
「ふふ〜ん、除菌〜滅菌〜殺菌〜、ハウスダスト滅却〜」
拭けば拭くほど綺麗になっていく床を見れば途端笑顔になる。あぁ、気持ちいい。バンダナとマスク、それにサングラスを付けた状態でうっとりと床を見ては、頬ずりたい気持ちになる。実際にしたら俺が死ぬのでやらないが。
「魔法もいいんだけどやっ〜ぱ手でやるのがい〜よな〜」
ゴム手袋を嵌めた手ですっかり汚れた雑巾を水で洗い流し綺麗にしていく。
「っははは!俺の前じゃ御前なんて只の汚れ!漂白につけて真っ白に戻してやんよ」
がっしがっしがっしととてつもない音が聞こえるのはきっと気の所為だ。石鹸で洗い、漂白に付ける。帰ってきたら更に真っ白にしてやる…意気込んだ口の端から楽しみなのか涎が僅かに垂れた。いけないいけない。
「…さ、テンションも上がったし今日も頑張るか」
之が俺の毎朝_5時の出来事である。
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A・ヤミーリュックは基本的に台風の目のようなものだ。彼が居るだけで何かが起き、彼が存在するだけでそこ一体が台風の様な混沌とした空気ができ上がる。
一年にして二年生にも臆する事無く絡んでいった結果気に入られたり、絡まれたり。まぁ、何が言いたいのかと言うと、
「…御前が寮長に気に入られたA・ヤミーリュックだよな?」
こんな事態も起こっちゃう訳で。
いやもう本当に勘弁して欲しい。腕章からしてポムポム…寮長に気に入られてるらしい俺が気に入らないみたいだ。ちょっと待て気に入られてるとか初耳なんだけど、え、だって、寮長ってあのめっさ怖くて優しいヴィルさんだよな?え?、俺気にいられてんの?いや確かに寮においでとは言われたけどそんだけじゃん!(この間0.2秒)
「…寮長は知らないけど、A・ヤミーリュックは俺です」
すっと片手をビクビクしながら上げれば、喧嘩?喧嘩?なんて頭の中で考える。それが本当だとしても喧嘩弱いんで勘弁してください、俺マジで非力なの!正当防衛とか言う以前なんですけど!!
「そうか、御前がやっぱり……」
眼光が鋭くなる、ひぇ、と声が漏れたのは仕方ない許して欲しい。つか許せ。御前も俺の気持ちなったらわかるから!俺より5センチも高くて顔よし身体よしの人に詰め寄られたらこうなるから!!
A・ヤミーリュック、そろそろ天国のお母さんの元に行くみたいです。たすけて
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シオン(プロフ) - とても素敵な作品に出会ってしまった...あと、最初のお話で[ハウスダスト]が[マウスダスト]になっていますよ(コソッ)更新頑張ってください! (2020年7月12日 23時) (レス) id: e51e55df58 (このIDを非表示/違反報告)
城田(プロフ) - Charlesさん» いえいえ!!更新楽しみにしてます! (2020年6月14日 13時) (レス) id: e7636d31bd (このIDを非表示/違反報告)
Charles(プロフ) - ましかくもちさん» わぁい、ありがとうございます〜 (2020年6月13日 21時) (レス) id: 148a61864e (このIDを非表示/違反報告)
Charles(プロフ) - 城田さん» 態々ありがとうございます!直させて頂きました! (2020年6月13日 21時) (レス) id: 148a61864e (このIDを非表示/違反報告)
ましかくもち - これはいい作品を見つけた、、!!期待しています、更新頑張ってください (2020年6月13日 16時) (レス) id: 2ee85ee09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風紀いいんちょー | 作成日時:2020年6月13日 12時