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昨日の食堂の件からなんやかんやあって今日は遂に初授業の日
私の教場はーっと、あ、ここだ
目の前にある扉を開けて教場に入るが、入った途端一斉に、人の視線が集まる
えー、まあ、噂の事もあったからね、覚悟は出来てたけども、流石にちょっと驚いたわ
私が自分の席を確認しその席に着いてからもずっと周りは私を見てコソコソと話していた
因みに私の席は窓側の真ん中だったよ、ラッキー
本人たちは聞こえないようにしてるんだろうけど、地獄耳だから聞こえちゃうんだよなー
陰口なら本人がいない所で話せばいいのに
そんなんじゃ警察になった時悪い人に情報盗まれ放題だよー
なんて、一人心の中で思いながら私は窓の外を見ていた
「おはよ、Aちゃん!」
窓の外の景色を見続けて数分、突然声をかけられた
振り向くとそこには昨日見た顔が二つあった
『おはよ、萩原くん、松田くん』
「俺ら同じ教場だったんだね、改めてよろしくね!」
『うん、よろしく』
二人は私の前の席と右隣の席に座った
松田くんは眠いのか一言も発さずに席に着いた途端顔を伏せて寝てしまった
「ごめんねー、陣平ちゃん昨日よく眠れなかったみたいで、今少し機嫌悪いんだ」
『大丈夫だよ、それより私に話しかけて大丈夫?』
「噂のこと?なら全然大丈夫だよ、あんな根も葉もない噂信じるなんて馬鹿みたいだしね」
萩原くんって、結構いい笑顔して毒吐くな
敵に回したら怖いやつだ
しかもまあまあ大きい声で言ったから、さっきまで影でコソコソ言っていた人達は話すのをやめて戸惑っていたり、こちらを睨んでいたりと様々だった
『それでも私と関わってたら、あまりよく思われないだろうし』
「ごちゃごちゃうるせぇーな、誰とつるむかなんて俺らの自由だろ」
流石の私も自分のせいで他の人に迷惑がかかるのは嫌だったので食い下がろうとしたら、さっきまで寝ていたはずの松田くんが起きていた
「それともお前は俺らとは関わりたくないのかよ」
『いや、そうじゃないけど』
「ならいいだろ、俺らも迷惑が掛かるなんて思ってねぇし」
若干不機嫌ながらも聞いてきた松田くんに否定をすれば、そんな言葉が返ってきた
「そうそう、俺らが関わりたくて話しかけてるんだからAちゃんは何も気にしなくていーの」
『二人ともありがとう』
「「っ!!」」
私はここに来て初めて心から笑えた気がした
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夜空 -Night Sky-(プロフ) - 初コメ失礼します!すごく面白いです!...フラグだ...それはきっとヨコハマの夜を守る組織のボスの異能なんだろうなぁああ (2020年9月24日 23時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - 何回も見直してます!更新頑張ってください! (2020年9月22日 23時) (レス) id: 94ca772b7b (このIDを非表示/違反報告)
umisorako - この作品大好きです!更新頑張ってください! (2020年9月3日 23時) (レス) id: 1f1dba2df0 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけl*不定期更新(プロフ) - 無理をしない程度に更新頑張ってください!! (2020年8月13日 8時) (レス) id: 47b0b1fd5e (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 最高すぎる!更新頑張って下さい! (2020年7月22日 6時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆あいねこ☆ | 作成日時:2020年5月13日 13時