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目を開けば真っ白な天井が目に入る


周りは医薬品の匂いで満たされていてぼんやりとここが医務室だということを理解する




なんで私こんなとこにいるんだ?



段々と意識もしっかりしてきて、体を起こす


起こすと同時に背中に鋭い痛みが走る



『痛っ!』



そういえば階段から落ちたんだったな

この様子だと私を見つけた誰かがここまで運んでくれたんだろう




周りを見渡すとベッドの傍らに机があり、そこにスマホが置いてあった


スマホを手に取り時間を確認する



スマホが示した時間は五時を過ぎていた





え、こんなに時間過ぎてたの?さっきまで昼休みだったのにもう今日の授業終わってんじゃん


しかもまたお昼食べ損ねた〜!


授業はまぁ、何とかなるよね、うん


そういえば”アレ”確認しないと






私は”アレ”を入れていたポケットを探る、が




え、嘘でしょ、無いんだけど!




自分のありとあらゆる所を探しても見つからず、スマホがあった机やベッドの周りを探しても見つからなかった




おいおいおい、まじかよ、笑えないんだけど

”アレ”が無いと私が階段から態と落ちた苦労が全部水の泡なんだけど!?怪我までしたのに!!



あの女が気づいて持ち去ったか?いや、それは無いな

”アレ”に気づいた様子は一切無かったし、何より私を突き落とした後すぐに立ち去るのは見ていた


私が気を失った後わざわざ戻ってきて私の確認をするなんて事はしないだろうし





そういえば、意識を失う寸前声が聞こえた気がしたけど、誰の声だったっけ?





一人ベッドの上で悩んでいるとシャッという音ともにベッドの周りを覆っていたカーテンが勢いよく開かれた



「A!気がついたんだな!」

「ほんとだ!よかったー、心配したんだよ」




カーテンを開けて入ってきたのは、景光と研二だった




『二人とも!なんで……』



一方私は急に入ってきた二人に混乱していた



「なんでって、A階段の下で気を失ってたんだぞ、覚えてないのか?」


『いや、それは覚えてるけど…
じゃあ、私を見つけてここまで運んでくれたのは二人っていうこと?』


「いや、正確には俺が見つけてここまで運んだのはゼロだよ」


「俺はそれを諸伏から聞いただけ」


『そうだったんだ、ありがとう景光』


「嗚呼、ゼロにも後で礼言っとけよ」




どうやら私が最後に聞いた声は景光の声だったらしい



1人納得していると、突然二人が真面目な顔をした

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夜空 -Night Sky-(プロフ) - 初コメ失礼します!すごく面白いです!...フラグだ...それはきっとヨコハマの夜を守る組織のボスの異能なんだろうなぁああ (2020年9月24日 23時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - 何回も見直してます!更新頑張ってください! (2020年9月22日 23時) (レス) id: 94ca772b7b (このIDを非表示/違反報告)
umisorako - この作品大好きです!更新頑張ってください! (2020年9月3日 23時) (レス) id: 1f1dba2df0 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけl*不定期更新(プロフ) - 無理をしない程度に更新頑張ってください!! (2020年8月13日 8時) (レス) id: 47b0b1fd5e (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 最高すぎる!更新頑張って下さい! (2020年7月22日 6時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆あいねこ☆ | 作成日時:2020年5月13日 13時

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