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『何で、部活はどないしたん？』
「さっき終わった。早苗ちゃんと渚ちゃんが体育館来てお前のこと聞いたんや。」
嘘、2人にも迷惑かけてもーたな…。
そういえば、2人からも不在着信来てたっけ。
『でも、私に何かあったって…関係ないやん。』
俯くと、また涙がこぼれそうになる。
どうせ侑にも治にも言うたって、何も変わらん。
「…俺はサムや北さんみたいに優しないからな。」
なら何で
何で頭撫でてくんねん。
わしゃわしゃと雑やのにどこか優しくて温かい。
「上手いなら上手いと褒めて欲しいし、下手なら下手と罵って欲しい。
俺にとっては結果が全てやからな。」
けど、と侑は私の隣にドカッと座る。
「皆が皆、俺みたいな奴ちゃうしな。」
思わず目を見開いて侑の方を見ると、彼はそっぽを向いた。何やねん。
「そらお前は俺より下手くそや。めっちゃ下手くそ。」
『わかっとるわアホ、もっと罵れや。』
「うわ、俺真似しよって…。」
はぁ、とため息をはいたと思ったら又頭をガシガシと撫でてくる。何や怖いわ。
「でも、お前はバレー
『えっ、』
「勉強やったり、おかんの手伝いやったり、何事も一生懸命やったやん。」
『ちょ、ちょっと待ってや。何でっ！？』
何で侑が知っとんの？？
確かに文武両道。一生懸命やったのは事実。
やけど今まで兄ちゃんらに言うた覚えはない。
侑が私の方を振り向いたと思ったら、何時ぶりだろうか。
「そんなん、家族やからに決まっとるやん。」
『なら、何で中途半端なんて…』
「Aあの時、どうせ俺らには敵わんって言うてたやろ？
あれ悲しかってん。諦めてどうせ俺らが上におるやろみたいに言われて。
正直中学ん時は俺レシーブお前より下手くそやったと思っとる。
お前は何事にも一生懸命やから、ましてや大好きなバレーを中途半端にやる訳ないやろ？」
まぁ、サムと前ちょっと話してたんやけどな。そう言ってへらっと笑う。
私はアホや。大馬鹿者や。
勝手に誰も認めてくれへんなんて決めつけて
自分で一杯一杯やったんや。
『…ごめん、』
私は一体何をしてきたんや。
自分の情けなさに涙が零れる。あほ、止まれ。
『……ごめんなさい、』
私を見てくれとる人は
こんな近くにおったんや。
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さっちゃん - めっちゃ面白かった！なんかもう、言葉にならない…。感動😭 (4月24日 20時) (
レス) @page50 id: c5a0fb1f72 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいも - めっちゃ面白かったです！感動して泣きかけました...！神作を有難うございました！！ (4月20日 18時) (レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
こめつぶ(プロフ) - めっちゃ神作でした…！！！親と兄弟が目の前にいるのに何度も涙出そうになって、めっちゃ堪えました。本当に素敵な作品、ありがとうございます！！！！多分これからもリピートさせていただくと思います！！(() (4月8日 16時) (レス) @page50 id: e94f7d2b88 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - 神作ッ！！！主様天才すぎます。3周目に突入したのに涙が... (4月4日 0時) (レス) @page47 id: d24603059d (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - なるほどなぁ、、神、 (4月3日 1時) (レス) @page50 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ
| 作成日時：2020年5月17日 14時
