ドリンクとサム ページ23
「これドリンクのボトルな、粉入れてふるだけやけど、人によって入れる量ちゃうから気ぃつけて。」
『は、はいっ！』
北さんに一通りマネージャーの仕事を教えてもらいノートにメモをする。何あったら角名に聞きやと言われた。
『よいしょっ……お、重ッ…』
流石に全員分のボトルを持つには、力が足りない。両手でボトルが入っている籠を持って冷水機へ向かう。
スポドリを作るのは幸い初めてではなかったので、この位かと少し味見する。うん、多分大丈夫…なはず。
全員分作って、再び体育館へ戻る。
まだ朝なのに皆の汗がすごい。あ、タオルさっき用意したんだった。
『あっ、えっとドリンク作ってきました…！』
「おっむっちゃんおおきに！」
尾白さんにお礼を言われたが…む、むっちゃん……？
1人ポカンとしていたら、赤木先輩にぽんぽんと肩をたたかれる。
「陸奥さんだから、むっちゃん！ごめん勝手に俺がつけた。」
ちょっとだけ照れくさそうに笑う。うわ、可愛い…。やっぱこの部顔面偏差値高い人しかいない。どういうことやねん…
『いっいえ！嬉しいです！あっ、た、タオルとドリンクどうぞ！』
はっと我に返り、慌てて赤木先輩と尾白先輩にタオルとドリンクを渡す。
『あ、味は多分大丈夫…と思いたいんですけど、何かあれば遠慮なく言って下さい！』
北先輩や大耳先輩、侑くんとサムくんに銀島くん、そして角名くんに渡す。
渡す時に倫太郎くんと、ほんの一瞬、ほんの一瞬だけ手が触れたのは気にしない。気にしたらまたテンパるから。
「陸奥さんドリンク作ったん初めて？」
『えっ！？』
サムくんに意外な質問をされて、思わず声が裏返る。
「いや、何かいつもより美味しいな思って。」
「おぉ、サムがドリンクの味褒めとる……」
普段絶対言わへんのに陸奥さん流石やな！と侑くんに言われ、胸がこしょばい。褒め慣れていないっていうのもあるけど、男の子にこう素直に言われると照れずにはいられなかった。
『味薄いとか濃すぎとか無いかなサムくん？』
「せやなぁ、これでも美味しいけど個人的にはもうちょい足してええかも。……ていうかサムくん？」
ノートにささっとメモをとって再びサムくんに顔を向ける。
『え？サムくんだよね？あれ、名前間違ってた…？』
「いや間違ってはないけど…」
「Aもしかして本名サムと思ってる？」
倫太郎くんに聞かれてうん、と頷く。
すると周りからどっと笑いが出た。
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麻呂ましゅ(プロフ) - 宮侑イケメン過ぎて今度は侑の小説見たくなっちゃったー( ߹꒳߹ ) (11月15日 7時) (
レス) @page47 id: e05060289a (このIDを非表示/違反報告)
なっちち(プロフ) - 久々にキュンキュンきました(*´ω｀*) (2021年2月7日 4時) (レス) id: 5d60cec675 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 気づいたらニマニマしてました……とても良い作品ですね(*´ `) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 5054bb840e (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 可愛すぎるってぇぇぇぇ!やばい！讀みながらひとりで騒いでたわ (2020年4月12日 16時) (レス) id: 767cede04a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 更新お疲れ様です！続きがすごく楽しみです！！応援してます！！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: f894f75d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ
| 作成日時：2020年3月11日 10時
