＿私は希望を捨てた

一生分の想いを込めて　byありす ページ21

希望(のぞみ)へ



まず、希望(のぞみ)、ごめんね。


辛かったよね、苦しかったよね。


私ばっかり楽してごめんね。


でも、これだけは言わせて。


“希望(のぞみ)が、一番大好きだよ”。


本当に、感謝してるよ。


私だって、希望(のぞみ)がいたから乗り越えられたこと、いっぱいあるよ。


どんなときでも寄り添ってくれた。


どんなときでも励ましてくれた。


一番の友達で一番の理解者。


嬉しかった。


ただただ、嬉しかった。


私の味方もいるんだなってはじめて思えて。


今まで他の友達に裏切られてたぶん、余計に。


そんな親友が目の前から消えてしまうなんて思ってなかったんだ。


一生親友で、一生味方になってくれる。


そう、信じていた。


でも、やっぱり現実は違ったんだね。


こんな簡単に失いたくなかった。


一番消えてほしくなかった。


おねがい、戻ってきて。


そういっても戻ってくるはずはない。


でも、祈ることだけが私にできる精一杯なんだよ。


希望(のぞみ)が私にしてくれたことの恩返しなんて一生かかってもできないけど、天国で幸せに暮らしてるって願ってるよ。


私は希望(のぞみ)にぜんぜんしてあげれなかった。


その分、幸せになってね。


希望(のぞみ)の手紙には、人生を明るくしてくれたって書いてあったけど、そんなことないよ。


もっとそばにいてあげれた。


そしたら、一人で寂しい時間だって減った。


希望(のぞみ)のおかげで私は今がある。


それなのに、希望(のぞみ)はいない。


私が隣にずっといてあげたら……。


希望(のぞみ)は今も隣にいたかもしれない。


流れ星に願いを一つ。


そんなことじゃ、叶わない。


それでも、私は今日も明日の空に向かって願い続けてるんだ。


希望(のぞみ)が幸せでありますように。


希望(のぞみ)が私に笑顔をくれたように、私も笑顔をあげられていますように。


そして、希望(のぞみ)が戻ってきますように。


　 優梨より

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