深く頭を下げて ページ6
男子はガックリ肩を落ちしながら言う。
「お前が小学生って言った奴は正真正銘の中学生だ。
俺らと同い年で有名な若武和臣。」
お、同い年ぃ！？
「ごっ、ごめんなさい！
あまりにも、その身長があれだったので……！」
すると、また笑いが上がった。
男子は僕に肩を組んでくる。
「正直なのは良いことだが、それも度を過ぎるな。」
えっと……褒められてるよね。
「ありがとう。」
笑って言うと、男子は僕の頭を思いっきり叩いてきた。
「褒めてねーよ！
しかも簡単にお礼言うな！」
痛いなぁ、そこまで怒らなくとも……。
でも、僕が悪かったのかもしれない。
「ごめんね。」
「簡単に謝りもするな！
俺は悪役なのか！？そうなのか！？」
……なんか、よく分からないや。
ともかく、中学生を小学生と間違えたのは本当に失礼だったよね。
僕はもう一度転んだ男の子に頭を下げた。
「本当にごめんなさい。
次回は気をつけるから。」
すると、頭の上から声が聞こえる。
「別にそこまでして謝ってほしいわけじゃねーよ。
お前、本当に男か？
それにしては、男としてのプライド低すぎると思うが。」
僕はゆっくり顔を上げたんだ。
プライド……？
あんまり考えたことがなかった。
ただ良い子にしていることが皆の望みだから。
“面白く、成績優秀、運動神経抜群、優しさもあり、素直。
一緒に居て相手を楽しませる人間になって”
そんな風にお母さんから教わってきたんだ。
それは……違うの？
返事が出来ないでいると、KZの他の人が口を挟む。
「そろそろ遅刻するぜ。」
鋭く水晶玉のような瞳を持った人。
「あぁ、コーチに怒られたくなければ、もう行かないとね。」
ミステリアスで大人のような雰囲気を纏った人。
「まじかよ、練習何倍にされっか分からねーじゃん！」
若武と呼ばれていた人。
そうして、KZは浜田中学校から去っていった。
うーむ、何故かあの3人、気になるなぁ。
なんか……また出会う気がする。
なんとなくの僕の勘だったが、その勘がある意味当たっていたんだ。
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さまー(プロフ) - 頑張ってー！！！！ (8月3日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - コメントありがとうございます！！ええっ、そんな言葉もらっていいですか！（ ; ; ）嬉しいですううう！！これからも更新頑張らせていただきます！！ (8月2日 23時) (レス) id: 6c759d28ae (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 初めて見ました！めっちゃ面白い！これからも更新がんばってください！ (8月2日 14時) (レス) @page20 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - あき@草売り大魔王さん» テスト頑張ってください！更新も無理しないでくださいね！ (2022年7月5日 0時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - かっちさん» コメントありがとうございますううう！！最近更新できなくて申し訳ないです( ・∇・)今週でテスト終わるのでその隙に更新しまっす！！ (2022年7月4日 16時) (レス) id: e269879e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時：2020年8月29日 14時
