荒れてんな ページ14
「お前、朝から荒れすぎだろ。」
それは上杉だった。
なんだよ、文句でも言いに来たのか。
「うっせ。」
上杉は顔をしかめて、こちらを観察するべく、キラリと瞳を光らせる。
「本当に立花か？
性格変わってね？」
瞬間、冷や汗がわいた。
やばい、こいつの洞察力はかなりある。
変に返事してこちらの心境を悟られるのは少し
かと言って、ここでいつもの自分を見せても、取り返しはつかないだろう。
だったら……。
「おい、待て、どこ行く。」
僕は黙って歩き出し、上杉の言葉を無視した。
僕は良い子、僕は良い子。
みんなに必要とされ、母からも愛される子。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
僕は心の中で何度も呟き、そして足を動かした。
その僕の異常さに、上杉はもう踏み込んでこなかったようだ。
はぁ、めんど。
まあいいや、とりあえず学校に行かないとね。
いつも通りの僕でいよう。
優等生な僕で。
僕はただひたすらに足を前へ前へと運んだ。
そうして、いつのまにか、教室の前まで来ていた。
腕時計をチラリとみて、深呼吸。
大丈夫、時間には充分間に合っているし、忘れ物もないはず。
僕は、口角を上げて、笑顔を作った。
みんなは笑っている僕を求めている。
怒ってる僕も、悲しんでる僕も、誰も必要じゃない。
笑えばいいんだ、笑えば。
僕は表情を固定して、クラスの扉を開いた。
「おっ、彩斗、おはよ。」
「立花君、今日はちょっと遅め？」
いつも通り、みんなが僕を取り囲む。
僕は笑い声を混ぜながら言った。
「おはよう、今日はちょっと寝坊しちゃって。」
「ドジだな〜、彩斗は。」
「でも、そんなところが良いよね。
推せる。」
クラスの明るさは僕の登場によって、一気に膨らんだ。
ほら、見てよ。
お母さん、僕、こんなに出来る子なんだよ。
必要でしょ、欲しいでしょ。
だから、だから
見捨てないで
.
〜＊〜
作者ちゃんです←
無性に書きたくなったので、書きました。
適当だけど許してね♡
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さまー(プロフ) - 頑張ってー！！！！ (8月3日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - コメントありがとうございます！！ええっ、そんな言葉もらっていいですか！（ ; ; ）嬉しいですううう！！これからも更新頑張らせていただきます！！ (8月2日 23時) (レス) id: 6c759d28ae (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 初めて見ました！めっちゃ面白い！これからも更新がんばってください！ (8月2日 14時) (レス) @page20 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - あき@草売り大魔王さん» テスト頑張ってください！更新も無理しないでくださいね！ (2022年7月5日 0時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - かっちさん» コメントありがとうございますううう！！最近更新できなくて申し訳ないです( ・∇・)今週でテスト終わるのでその隙に更新しまっす！！ (2022年7月4日 16時) (レス) id: e269879e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時：2020年8月29日 14時
