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その文字を見た俺の脳内に「Aの授業姿が見れる!!!!」とかなんとか騒ぐ伊沢さんの姿が思い出されたのは不可抗力だろう。



「授業参観やん。これがどした?いっつも伊沢さんに直接渡してんのに」

「……作文」

「作文?」

「…………私の大切な人ってお題の作文を、発表しなきゃいけないんです。だから、その……」



もごもご、と最後の方はほぼ言葉になっておらず聞き取れなかったが、彼女が言わんとしていることは分かった。俯いた振動でか、さらっと髪が垂れる。そこから覗く彼女の耳は、これでもかというほど真っ赤だった。

恐らく彼女は、その作文を伊沢さんで書いたから、それを本人に聞かれるのが恥ずかしいのだろう。こういう可愛いところをもっと出していけば、伊沢さん達ももっと喜びそうなものだが。



「……ん、ええよ」

「!」



俺の返答に、Aがぱっと顔をあげる。その表情はどことなく嬉しそうで、そんな彼女の前で、俺は人差し指を唇に当ててにっと微笑んで見せた。



「___一緒に伊沢さん、騙そっか」

























「がぁあああわあああがああみぃいいい!!!!」

「いってらっしゃーい」



伊沢さんの悲痛な叫びが響き渡るオフィス。
出発時刻ギリギリまで「俺はなんとしてでもAの参観日に行ってAの作文を聞くんだ!!!離せー!!!」と喚いていたが、つい先程彼は呆れ顔の福良さんに首根っこを掴まれて強制連行されていった。

無事に伊沢さんがイベントに出発し、隣で同じく彼に手を振っていたAに視線を移す。
すると丁度彼女も俺の方を見上げ、真顔ではあるものの、渾身のグッドサインを俺に向けてくれた。勿論俺もグッドサインを返した。作戦成功、なんてな。



Aに初めてお願いをされた日から今日まで、俺達は緻密に伊沢さんを騙す作戦を練っていた。とは言ってもすることは参観日の日になんとか予定を入れさせて、俺はその日に有給を入れるだけだったのだが。
まさかここまで上手く行くとは。思いの外ショックを受けている彼にちょっと笑いそうになってしまったのは仕方ないことだと思いたい。






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白菜(プロフ) - 凛花さん» 気づくのが遅くなってしまってすみません!イラスト気づいて頂けましたか……!ご想像通りの八神ちゃんが描けていたみたいで良かったです!! (2020年8月26日 22時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
凛花 - イラスト…イラストが…!!もう八神ちゃんですね…可愛い…私の想像した八神ちゃんだ…尊い…(語彙力低下) (2020年8月14日 23時) (レス) id: 0e33e6ca02 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - るるあ。さん» ご指摘ありがとうございます!キーボードが押せてなかったのかもしれません…早急に直させて頂きました!るるあさんも体調管理には十分にお気をつけて! (2020年8月8日 19時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
るるあ。 - ページ48の後半の「ひしひし」の部分、「ひしひ」になってます…いつも更新ありがとうございます!このご時世なので、お身体には十分お気をつけくださいね! (2020年8月8日 15時) (レス) id: 807ddee245 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 藍知さん» Sgさんですよ…ほれほれ……() (2020年8月8日 13時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白菜 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年8月2日 12時

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