【H×H】定食屋を試験会場の入口にするのやめようよ… (ページ6)

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ステーキ5ｇページ6

『ところで、気になったんだけど』

あの後観念した僕はヒソカと暫く過ごす事にした

「なんだい？」

『なんでアナタは、僕が60番だってわかったんだい？教えていないだろう？』

前回の会話でさりげなく言われた言葉が気がかりだったので問う

僕の番号を知っているのは、僕にプレートをくれた豆の人か、観察眼の鋭い人か、僕に最初から注目していた変わり者ぐらいだろう

「あぁ…♦️Aが来た時から目をつけていたからね♣︎僕はAの虜ってやつさ…♥」

……ヒソカは後者であった

含み笑いをしながら言われてゾクリと鳥肌が立つ、怖さからでは無い、気味が悪くて起きた自然現象だ

『僕はアナタの興味を引く事はしていないけど』

鳥肌の立った腕を擦る

「キミは強い…今ここにいる誰よりもね♥見ればわかるよ♠」

そういうものなのかと、半ば強引に理解する事にした。あまり考えるのは良くない、疲れるだけだ

「結構人が増えてきたね…♦️もうそろそろか…♠」

小さく呟くとヒソカは「じゃあ、また後でね♥」と手を振り行ってしまった。

正直2度も会いたくはないが、いつかヒソカとも戦う事になるのだろう

『気まぐれな人だ…』

自分とは合わないだろうと思いながら僕は壁に寄りかかり、試験開始までを気長に待つ事にした。

考える事も尽きたので普段は零さない望みを口から零す

『僕と同い年ぐらいの人と話を交わしたい…』

高望みだろうかと一人笑う、未だに胡散臭いおじさんともっと胡散臭いピエロにしか縁が無いので、期待のしようがないが

一人旅をする前の僕は結構社交的で、皮肉めいた考えや喋り方をするような人間では無かった。同い年ぐらいの人と会話をしたら今とは違う、昔の頃のように戻れるだろうかと……

そう考えるとワクワクしている自分がいた

友達を作ることも目標に、ハンター試験を受けようと固く決意するAであった。