30.似てるのは私とあなた ページ30
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私と彼は似たもの同士、何処からどこが？そんなの、分かるわけないじゃん。
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私はおそらく好きな人には貢いでしまうタイプの人間だと思う。それはそれは、かなりの頻度で、というよりも喜んで欲しくてってやつ。好きな人限定だけれど。
それはどうやら彼も同じらしく、限度がないようだ、馬鹿なのかな。
いやまぁ、それはお金の力なのでしょうね。
私も三葉くんにもっと沢山買ってあげたかったな。欲しいって言ってたカメラとか、買ってあげればよかった。まぁ多少の借金は気にしてないし、私。
目の前で、カチャカチャと服を見てる九井さんを眺めた。
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｢マジでなんの時間なの、これは。｣
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普通の声で言いながら、椅子に座りながら、店員さんが出してくれたアイスティーを飲みながら、揺れる白い髪の毛を眺める。
三葉くんがブランド品とか解釈違いすぎる、やめて欲しい。
三葉くんじゃないんだけどさ！！
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九井｢なに、オマエ暇なの｣
｢とっっても｣
九井｢5着｣
｢は？｣
九井｢5着迄なら好きなの選べ｣
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その言葉を理解するのに、どれだけの時間がかかったのだろうか。わからないまま、彼を見つめたのなら、いつも通りの顔をしながら、またもやカチャカチャと服を見ている。
どうせあなた同じ服しか着ないでしょ。
カンフーコートしか着ないくせに、買って意味あんの？いや、あるのだろうけど、意味無さそう。
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九井｢オレのじゃねぇからな、選んでんの｣
｢え｣
九井｢昔馴染みの誕生日がちけぇんだよ｣
｢九井さん友達いたんですね｣
九井｢殺すぞまじで｣
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だからといって、ブランド品をあげるのは謎すぎるし、昔馴染みってなに。そんな昔の関係なのにブランド品あげるの？
会社の人って訳でもなさそうだなって感じては
別にどうでもいいやと思ったから、アイスティーを置いて、私もカチャカチャと服を見る。
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似ているんだと思う。
そうやって大事な人に貢いでしまうところも、忘れられなくて記憶に残しているとこも、そーゆーとこは
私と九井さんは
どうしようもなく似ているんだと思う。
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31. May be .. May be ... ─ side 九井→←29.This is the power of money！
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ちょき。(プロフ) - 十六夜夏希さん» まだ2人とも囚われてるような感じになってます！！ 少しずつですが、物語が動き始めつつありますので、見守って貰えたらです！ コメントありがとうございました！ (2021年12月5日 9時) (
レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜夏希(プロフ) - え、めちゃくちゃ切ない…。それぞれの囚われている感がめっちゃ好きです。ココの推しもっと増えろ。(笑)更新頑張ってください！ (2021年12月1日 2時) (レス) @page38 id: 1ab5df6e8d (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココオタクって言われてしまったうち喜んでいいのやら😩 (2021年11月30日 0時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちょき。(プロフ) - ちえさん» 九井くんいいですよね！！わかります！！私も好きです！ 今回は九井くんメインのお話でしかも長めのお話なので、楽しんで貰えたらです！ コメントありがとうございました！ (2021年11月28日 23時) (レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココが推しなのでこういう話しがもっと見たいです。 (2021年11月26日 19時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょき。 | 作成日時：2021年11月22日 13時
