13.契約をしよう ページ13
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辿り着いた先は、如何にも The 裏組織 のような建物である。
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つまり、この前の打ち合わせのところはダミーだったわけだ。用意周到だな、コノヤロウ。
ここに連れてこられても私は困るだけなのに、刃向かったり拒否でもしたのなら、殺される。
死ぬのは嫌ではないけれど、どうせならという気持ちはある。
三途さんたちに連れてってもらった場所は、どうやらその人の部屋らしく。九井さんがいる部屋らしい。
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三途｢言われた通り連れてきたぞ｣
竜胆｢感謝しろよなぁ｣
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窓ガラスから入り込む月の光に照らされた白い髪が揺れて
黒い瞳が私を捉えては、頬が緩んで微笑まれた瞬間、何かが弾けたかもしれない。
三葉くんじゃないけど、三葉くんだ。三葉くんがいる、そこに三葉くんが居るんだ。
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｢み、つばくっっ……………………………｣
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いくら手を伸ばしても触れられるわけがなくて、いくら名前を呼んでも答えてくれるわけがなくて。
ズキズキ
ズキズキ
とにかく、痛かった。
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｢なんで、私の前に現れるんですか。｣
九井｢またな、って言ったろ。｣
｢喋り方違うもん｣
九井｢んな事知らねぇっての。｣
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気づけば、三途さんともう1人は部屋から出ていったらしく、部屋の中には私と彼だけだった。
照らされるその髪を見る度に、涙が出そうになる。
三葉くんなのに、違うなんて、最低かもしれない。
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｢一生喋らなきゃいいのに｣
九井｢オマエも喋んな、頼むから。｣
｢三葉くんはそんなこと｣
九井｢赤音さんの口からほかの男の名前出される気分で吐きそうになる、やめろ、黙ってろ。｣
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そんなの、三葉くんの口から、私以外の女の名前が出てるのと同じだ。
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ズキズキ、ズキズキ
かしゃん
音を立てて何かが壊れるような気分だ。
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｢なんで、呼んだんですか。話すことなんてないくせに｣
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そう問いかけたのなら、足音を鳴らして私の目の前に来る。見下ろされて、見つめあって
彼が口を開いた。
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九井｢オレと契約しねぇか？井山A｣
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ちょき。(プロフ) - 十六夜夏希さん» まだ2人とも囚われてるような感じになってます！！ 少しずつですが、物語が動き始めつつありますので、見守って貰えたらです！ コメントありがとうございました！ (2021年12月5日 9時) (
レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜夏希(プロフ) - え、めちゃくちゃ切ない…。それぞれの囚われている感がめっちゃ好きです。ココの推しもっと増えろ。(笑)更新頑張ってください！ (2021年12月1日 2時) (レス) @page38 id: 1ab5df6e8d (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココオタクって言われてしまったうち喜んでいいのやら😩 (2021年11月30日 0時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちょき。(プロフ) - ちえさん» 九井くんいいですよね！！わかります！！私も好きです！ 今回は九井くんメインのお話でしかも長めのお話なので、楽しんで貰えたらです！ コメントありがとうございました！ (2021年11月28日 23時) (レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココが推しなのでこういう話しがもっと見たいです。 (2021年11月26日 19時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょき。 | 作成日時：2021年11月22日 13時
