手料理 ページ25
左馬刻side
少し甘えた後、二人で
リビングでのんびりテレビを見る。
夕飯前、おっさんが飯を作ろうとした時
インターホンが鳴った。
確認すると、銃兎と理鶯だった。
止められたが、俺が出ると言って
玄関へ向かう。
左馬刻「よう、どうしたよ。」
銃兎「起きて平気なのか？」
左馬刻「ﾁｯ……あー……
その質問もいい加減飽きたわ。
平気だからいちいち聞くんじゃねぇ。」
銃兎「……悪かったな。」
理鶯「夕飯の支度はしてしまっているか？」
左馬刻「あ？いや、これからみてぇだが。
おい、おっさん。
飯の準備ってまだだろ？」
霧島「ん？あぁ、今からするつもりだが。」
理鶯「ちょうどいい。
昨日は馳走になってしまったからな、
今日は小官が腕を振るおうと思って
寄らせてもらった。
台所を貸してくれないだろうか。」
左馬刻「……おい、材料はなんだ？」
銃兎「安心しろ。
今スーパーで買ってきたものしか持ってない。」
左馬刻「……なら、いい。
おっさん、今日は理鶯が作るらしい。
代わってやってくれ。」
霧島「お、お前さん、料理すんのか？」
理鶯「あぁ、軍にいた時から
作っていたし、今でも自分で作る。
腕には自信があるぞ。」
銃兎「理鶯は元軍人なんです。」
霧島「そういう事か。
んじゃ理鶯、今日は任せるぞ。」
理鶯「承知した。」
霧島「お嬢、左馬刻。先に風呂行ってこい。
いつでも入れるようにしてある。
タオルも、勝手に出しておいた。」
左馬刻「…………んじゃ、行くぞ。」
Aの手を取り、バスルームへ向かう。
銃兎「………二人で入るのか？」
左馬刻「……悪いかよ。」
銃兎「普段なら突っ込むところだが
今は見逃してやるよ。」
左馬刻「あ？何様だ？」
銃兎「元気じゃねぇか。
風呂くらい1人で入りやがれ。」
A『もう、二人とも喧嘩しないで。
銃兎さん、そんな事言わないで。
私が一緒にいたいの。』
銃兎「…………そういう事にしておきます。」
左馬刻「悪いな。
わがままに付き合ってもらってよ。」
A『ん？一緒にいたいのは本心だよ？
……まだ、伝えたりない？』
左馬刻「いや…………そうだな。
まだ足んねぇ。」
A『そう？なら、私も
もっと知りたい。』
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作者名：ゆず | 作成日時：2019年7月17日 2時
