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霧島side







朝方、目を覚ますと、

寝室から二人の声が漏れ聞こえる。




こういう時は、

外へ出て、数本のタバコを吸って、

ブラブラ街中を歩き、


完全に日が昇ったあたりに家へ帰る。





アイツらのそんなもん、

聞きたかねぇからな。




戻ってリビングへ向かうと、

シャワーを浴びて寝室へ戻ろうとする

お嬢の姿が目に入った。




霧島「お嬢、おはよう。」




A『……霧島。

おはよう。』




霧島「今回は随分、大変そうだな。

2人とも、飯は?」




A『左馬刻は今寝たところだし、

私も眠いから、お昼くらいになっても

起きなかったら、声かけて。



薬を飲ませなきゃいけないけど、

今は起こしたくない。



熱が下がってなかったら

病院に行くからね。』





霧島「分かった。準備はしておく。


飯も、いつでも食べれるようにしとく。」




A『ん…ありがと。おやすみ。』




霧島「おやすみ。」






そうして、自分の分の朝飯を軽く作って食べ、

二人の飯もそれぞれ作っておき、


諸々の普段の仕事を片付ける。









昼近く、

俺はなるべく寝ていて欲しいんで、

起こしてと言われていたが

そのまま声をかけずにいた。








ガチャ





起きたか?

そう思い、視線を向けると




霧島「……左馬刻か。

お嬢はどうした?」




左馬刻「……まだ寝てる。

飯、食わせろ。」




霧島「起きて平気なのか?」




左馬刻「平気だから来てんだ。


…ったく……どいつもこいつも…。」




霧島「お嬢に心配かけてるやつは

黙って説教されてろっつんだ。



座れ。今用意してやる。」






左馬刻「チッ………………。





なぁ、」




霧島「あ?なんだ?」




左馬刻「GPS、俺外したはずだけど?」


霧島「んなもん、

またつけたに決まってんだろ。


てめぇは毎回毎回、電話寄こすだけ寄こして、

心配させといて、居場所言わねぇとか

どういうつもりなんだよ。」





左馬刻「……声聞けりゃ、いいんだよ。」




霧島「はぁ……何度も言うが、

お嬢の気持ちも考えろ。


そんな電話貰って、

黙ってられるわけねぇだろが。」






左馬刻「…………………………。」





霧島「……落ち着いたのか?」




左馬刻「……まぁ…………。」




霧島「そうか。……おら、食え。


食ったら顔洗ってこい。ひでぇぞ。」



左馬刻「っ!……るせぇ…。」

病院→←真夜中



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作者名:ゆず | 作成日時:2019年7月17日 2時

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