印象 ページ11
銃兎side
火貂Aという女。
どうやら、左馬刻にとって大事な存在らしい。
しかし、仮にも組長の娘だ。
そんな簡単に手を出して平気なもんなのか?
付き合ってはいないらしいが、
相当、密な関係のようだった。
…………今度詳しく聞いてみるか。
それはそうと、
彼女は、とてもいい女だ。
人のもんに手を出すつもりは無いが、
違うところで出会っていたら、
見過ごさなかっただろう。
見た目はもちろんだが、
性格もとてもよさそうだ。
まぁ、これが本心だったら、の話だが。
しかし、ここ最近は
権力に溺れた女ばかりを
相手にしていたからな、
心が洗われるような気になってくる。
彼女も、それなりの立場で
生きてきただけあるが、
他の女のように嫌味がないのは何故だろう。
銃兎「ひとつ、提案なのですが、
私達へは敬語を外して貰えませんか?
貴方のお父上には
色々と良くしてもらっていますので。」
A『……組のことはよく知りませんが、
敬語は窮屈なので、
そう言って貰えると助かります。』
理鶯「小官へも敬語は無しでいい。
敬語が苦手なのか?」
A『ありがとう。
もちろん、社会人になってからは
仕事上敬語は必須なので、よく使っているけれど、
組の人達と話す時は、
歳上の人とはお互いタメ口だったし、
歳下の子達には敬語を使われていて、
それがとても窮屈だったので
タメ口にしてもらっているの。
そんな所で生活をしていたから
どうしても敬語は肩が凝ってしまって……
だから、あまり好きじゃないかな。
差し支えなければ、
私にも敬語は外して欲しい。』
銃兎「……そう、か。
分かった。では、これからは
お互い敬語は無しと言うことで。」
A『ありがとう。』
霧島「話は終わったな?
飯が出来た。こっちで食うぞ。」
A『ありがとう。
それじゃあ、頂きます。』
霧島「頂きます。」
銃兎 理鶯「「頂きます。」」
理鶯「美味いな。」
銃兎「えぇ、これは美味しいですね。
普段から霧島さんが作られているんですか?」
霧島「基本的にはそうだが、
お嬢が作りたいと言った時は
作ってもらってるな。」
A『仕事が休みの日くらいかな。
たまに作りたくなるの。』
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作者名:ゆず | 作成日時:2019年7月17日 2時