再会 ページ45
帝統side
あの騒がしい夜から数日、
左馬刻の事務所に行くと
既にあの4人は揃っていた。
帝統「…連れてきたぞ。」
左馬刻「おう。
……A、大丈夫だ。」ナデナデ
一郎「……なんかあっても
俺らが絶っ対ぇ守るからな。」ナデナデ
寂雷「気分が悪くなったり、
何かあればすぐ言いなさい。」ナデナデ
乱数「……皆がついてるよ。」ギュー
A『……ん。』
初めて出会った日のようだと思った。
決して離れないように、
一人にならないようにと
強く握りしめられた手。
大丈夫という思いをのせて
強く、握り返す。
部下2「アニキ、連れてきました。」
左馬刻「……おう。
入れ。」
ガラッ
父親「…………っ、!!」
A『…………っ、…ぱ、ぱ…。』
父親「……夏凪…なんだな…?」
A『……なつ、な…………』
自分の本名を口にすると、
わずかだが繋がれた手が
震えだしたのが分かった。
帝統「……A……大丈夫か?」
声をかけ、抱きしめる。
A『…………なつ、な……
……………………………………
…………………………ゆ…き…。』
…………ゆき?
なんだ?
左馬刻「……おい、今…なんつった?」
A『………………ゆ、き…。』
左馬刻「…っ…………はぁー……
…………そういう事かよ。」
は?どういうことだ?
寂雷「左馬刻君、
何か分かったのかい?」
左馬刻「……分かりたくなかったがな。」
左馬刻「……おい、A。
『ゆき』っつーのは、お前の
飼い主に呼ばれてた名だろ?」
A『………………ん。』コクン
帝統「!!!ってことは!
……思い出したのか…?」
A『………………。』コクン
そうか。……思い出したのか。
震えが止まっている様だし
Aにとってはやっぱ、
辛い過去じゃないんだな。
父親「……あの。」
左馬刻「…てめぇの望み通り
会わせてやったんだ、感謝しろよ。
……A。
話したけりゃ、好きなだけ話せ。」
A『…………ん。』
スタスタスタ
A『……パパ…………』ナデナデ
俺の手を握ったまま
父親のそばまで行くと、
涙目になった父親の頭を撫でる。
父親「っ、!……夏凪…
………………ごめんな。」
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宇宙 - 凄い共感します!!3$EVEN の夢かよ!?のところとか良いですよね。あと左馬刻様のボソッと喋る時も!推しは独歩だけど話が合う気がします。ヒプノシスマイクの小説そこまでたくさんあるわけではないので、このような作品が読めて嬉しいです。作品全部読むので応援してます。 (2020年8月16日 21時) (レス) id: 95c29b5ba6 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートバカ - あああああっっ…続き、楽しみですっっっっっ! (2019年6月30日 21時) (レス) id: b750cb0a89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2019年6月23日 16時