ポッセと女 ページ3
帝統side
プルルルルルル〜プルルルルルル〜…ガチャッ
乱数「はいは〜い!乱数だよぉ!
だいすぅー!どーしたのぉー?」
帝統「おまえ今暇か?
ちょっと頼みがあんだけど」
そう言って、女を拾っちまったこと。
靴を持ってきて欲しいこと。
こいつを乱数のところに連れていこうと思っていること、を伝えるとすぐに来てくれることになった。
電話で話してる間、この女はずっと膝を抱えてうずくまって、逃がさんとばかりに俺の手を強くにぎりしめていた。
帝統「なぁ、あんた名前は?」
『……わかん、ない。』
帝統「は…? あー、じゃー歳とか、住んでた場所とかは?」
『……(フルフル)』
帝統「なんも覚えてねーの?
なんでもいいから、聞かせろよ。」
『……すて、られちゃった…っ泣』
そう言ってまた泣き出してしまった。
なんも覚えてねーのに、なんで、捨てられたって思うんだ?
なんかあんのか…?
よくわかんねーけどとりあえず泣きやめ〜。
帝統「なぁ。とにかく今は、俺が一緒にいてやっから、離れねーから。
だから、泣きやめ。
そんで、手、せめてもう少し力緩めてくれ。」
『……はなれちゃ、や。ひとり、やだ、、。』
帝統「分かった。ひとりにしねーから。な?」
そうして少し落ち着いたのか、手の力は大分緩まった。離してはくれねーけど。
乱数「あっ!いたいた〜!
だっいすぅ〜!!」
急に元気な声が聞こえたと思ったら乱数だ。
乱数「帝統が拾ったのは、このオネーサン?」
帝統「あぁ。話聞いたけど、記憶無ぇみたいで、どこの誰だか全くわかんなかったわ。」
乱数「ん〜。とりあえず、オネーサンっ!
僕が持ってきた靴履いて〜!
よし!じゃー僕の事務所にレッツラゴ〜!」
そしてなんとか乱数の事務所まで来た。
着いて椅子に座りかけた時、チャイムが鳴った。
『っ、!(ビクゥッ)』
音にビビったようで大きく肩を震わせたのがなんだか猫みてぇで、かわいい。なんて思っちまった。
乱数「二人とも、お腹すいてるでしょ!
出前とっておいたから、沢山食べて〜!
今回は僕のおごりってことでいいからね!」
帝統「まじか!!ありがてぇ!!
いただきまっっ…す、、?」
相当腹減ってたから、こいつから手離して席につこうとしたら、思いっきり服の裾を引っ張られた。
帝統「……?」
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ゆず(プロフ) - 赤砂晋助さん» すみません、逆ハーものにしたかったので、捏造しました。注意書き足させて頂きました。 (2019年8月19日 1時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - あの。細かいって言われるかもしれないんですけど、その、一二三って、女性恐怖症じゃないんですか? (2019年8月19日 1時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - チョコレートバカさん» コメありがとうございます、!知ってますよ!好きを共有出来てとても嬉しいです!!今後の展開がまだ定まってませんが、間違いなく愛されているので、気長に見て頂きたいですっ! (2019年6月24日 9時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートバカ - 理想の内容です。ハッピーシュガーライフってご存知ですか?なんかそういう、拾った子が愛される…みたいなの凄く好きです!!ウマウマぁ… (2019年6月24日 1時) (レス) id: ed0ff1c049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2019年6月21日 10時