16「僕の光」 ページ16
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──────────僕を助けてくれたのはマリーだ。
いとこの手によって、情けなくも物置で独り涙を溢していた時のこと。
突然、目の前の小さな扉が開かれた。
“────君は誰?”
“ハロー。私マリーよ。
あなたを助けに来たの”
マリーは僕の手を引いて、家を飛び出した。
すぐ近くの公園まで引き摺る様に連れて行かれて、それでも僕は泣き止まなくて。
見かねた彼女は立ち止まる。
“公園でね、ダドリーくんがあなたを物置に閉じ込めたって言ってたから、こっそり助けに来たの!”
えっへん、とドヤ顔をした彼女に、僕はますます意味がわからなくなった。
ぽかんと口を開けているとその中に小さいチョコが突っ込まれる。
口の中の温度によって溶けるそれは、とろりとした甘さに混じって、苦さを放った。
────ビター、チョコレート
“もう大丈夫よ、私がいるわ”
暗くて狭い物置に、細く、煌びやかな光が差した。
ふと思った。
僕が死んだら、マリーが悲しむ。
僕が怪我したら、マリーが悲しむ。
ホグワーツでの冒険を話すたびに泣きそうな表情を浮かべるマリーは、僕に素っ気なくすることが多い。
その瞳には悲しさや後悔の念が浮かべられているのを知ってるから、僕は帰らないといけない。
ダーズリーのとこじゃない、マリーのとこに。
ヴォルデモートと対峙した。
僕は何も考えずに、杖を出さなかった。
ただ薄い光を信じて、全速力で走る。
後ろから来る緑の光線に追い付かれないくらい、速く。
速く、トロフィーに触れ。
セドリックと共にトロフィーに触れると、そこはホグワーツだった。
『、ハリーッ！』
「………マリー？」
マリーのいる、ホグワーツ。
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とお。(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです🙌🏻亀更新ですが、これからもよろしくお願いします❕ (2月25日 21時) (
レス) @page30 id: bd66dfc1ca (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - マグルなのにスリザリンは展開気になりすぎる笑笑でも主人公の性格的には確かにスリザリン笑笑今後も応援しております！！ (2月25日 17時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
お。(プロフ) - ユウさん» 更新遅くて申し訳ないです……。コメントありがとうございます！ (1月31日 12時) (レス) id: 08eb455a1d (このIDを非表示/違反報告)
お。(プロフ) - 蘆花さん» 私だったらこうしちゃうなって思いながら書いてます、笑。コメントありがとうございます！ (1月31日 12時) (レス) id: 08eb455a1d (このIDを非表示/違反報告)
お。(プロフ) - 天天さん» 3周！？そんな…光栄です…！！ (1月31日 12時) (レス) id: 08eb455a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とお。 | 作成日時：2023年3月18日 13時
