Euphoria【Raul】 (ページ18)

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Grateful days 18 ページ18

お風呂は辰哉が来る前にと思ってお湯をためておいたけど、あまり長湯しないうちに上がった。ボブの髪をざっとドライヤーで乾かして戻ると、ラウールくんの姿がない。

部屋に行ったかな？

リビングと私の部屋と客間、トイレとお風呂は廊下で繋がっている。

今日から彼の部屋となった客間を軽くノックする。

「ラウールくん？」

・・・返事がない。

もう一度しっかりノックをしても反応がないので、そっとドアノブを押した。

「寝てる」

バッグを抱えたままベッドにダイブしたのか、何もかけずに転がっている彼の長い脚は少しはみ出してしまっている。

ぽってりした唇が半開き。長いまつ毛はベルばらかと思うほど、くっきりとその存在を主張している。起きている時の顔も可愛いけど、眠っていると余計にあどけないなぁ。

そうっとクローゼットから予備のタオルケットを出して、ふんわりと掛けた。

あ。明日は出掛けたりするのかな。大学だったらそんなに早くは出ないか。

６時起きのわたしよりは早くないでしょう。

「おやすみ」

静かに電気を消して、戸を閉めた。