56粒 ページ9
ぐずぐずに目と鼻を真っ赤にした照くんに包まれて布団にくるまった。
「あー、マジかっこ悪ぃ・・・なんであんなに泣いてんの、俺・・・」
照くんが顔を上げてくれない。
「かっこ悪くなんかないよ？
あのね、約束してほしいことがあるの」
私のことばに、ようやくちらりと視線を上げた。
「照くんが、何か辛くて泣きたくなったときにね、ひとりで泣かないでほしい。私が照くんの涙も受け止めるから」
ぱちくりと目を見開いてる。
「私が全部あなたのものなら、あなたもぜーんぶ、私のものだよ？かっこいいところも、かっこわるいところも、全部」
一瞬、きゅっと眉をしかめてまた泣きそうな顔をした照くんだけど、まばたきをしてにやりと唇をたわめた。
「言うじゃん？そんならもう遠慮はいらねーな。これからは堂々と俺の彼女って言うから」
「うっ、うん」
ふっと優しく目を細めて、頭を撫でてくれる。その温もりがじわりと心を温めるの。
「Aも、家のこととか、辛かったら言って？俺、いつでもぶん殴られる準備はできてるから」
「ぶん・・・誰に？」
「Aの親父さん」
あっ、えっ？？？
「悪りぃけど、俺そんくらいの覚悟で付き合ってるからね？中途半端はヤなの。付き合うからには結婚まで見てるから。つーか、死ぬとこまでかな、見てんの」
「ええ？そんな先まで？」
「そーだよ。だって、好きなひととはずっと一緒にいたいじゃん」
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ゆき乃(プロフ) - りょうさん» 読んでいただけただけでも嬉しいのに、感想までいただきありがとうございます！(*^^*) (2022年9月30日 14時) (
レス) id: 631b1f3a24 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - こんにちは、感動してぼろぼろに泣いてしまいました。こういったサイトで感想を書くのははじめてです。 (2022年9月29日 13時) (レス) @page34 id: 96accbb316 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき乃(プロフ) - ちるこんぶさん» ありがとう〜(^^)お兄ちゃん、待ってますヨ☆ (2021年10月1日 17時) (レス) id: 631b1f3a24 (このIDを非表示/違反報告)
ちるこんぶ(プロフ) - お疲れ様でした〜。ラスト、ハッピーエンドでよきでした☆ (2021年10月1日 17時) (レス) @page34 id: abe1eed177 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき乃(プロフ) - ちるこんぶさん» お褒めに預かりありがたき〜(*´艸`*) (2021年9月23日 20時) (レス) id: 631b1f3a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき乃
| 作成日時：2021年9月21日 13時
