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『ん〜出来た！』
「え、何してるの？」
家の近くで待ってて、と言われて待っていたのだが、暇で暇で。周りをふと見たら子供がいる家なのか雪だるまがあって、私も作ろう！と思い無我夢中になって作っていた。そして完成と同時に河村さんが出てきた。
『あ、見てください！雪だるまです！』
「子供か」
『あと雪うさぎも！』
「ほら、行くよ」
『はーい…！』
河村さんの元へ行こうと走ったら雪に足を持っていかれてしまいバランスを崩してしまった。なんと見事に顔から雪へと突っ込んでしまった。
「なんで転ぶかなあ…うわっ」
モゾモゾと動いて顔を上げると、呆れながらも私を起こそうと来てくれる河村さんが見えて、それが愛おしくって伸ばしてくれた手を引っ張ったら不意打ちだったからか河村さんまで雪に埋もれた。
『えへへ、楽しいところですね。栃木って』
「…そうだよ、良いところだよ」
『あ、今すっごくスキーのCMみたいじゃないですか？』
「いやスキーウェア着てないじゃん」
自分でやっておいて恥ずかしくなってしまい気を紛らわすために冗談を言いながら立ち上がった。
「拓哉？」
2人で白くなってしまった服をはたいていると後ろから声がした。
「母さん」
『え、お母さん？』
「あら！この子が拓哉の言っていた後輩ちゃん？」
え、私のことお母さんに話してたの？めっちゃ恥ずかしいじゃん！
『あ、AAです！河村さんにはいつもお世話になっております！』
「すっごく可愛いじゃない！こちらこそいつも拓哉がお世話になっております」
『いえいえ！』
「次来る時は連絡してね！泊まらせてあげるから！」
『あ、ありがとうございます…？』
ちょっと、と焦っている河村さんの表情が初めてで、ラッキーと思ってしまった。
「ほら、もう俺ら帰るから。じゃあね」
「気をつけて帰ってね〜。あ、Aちゃん。これからも拓哉のこと、宜しくね？」
『えっ！？あ、勿論です…？』
「はい行くよ」
『え、あ』
コソッと耳打ちでお母様に言われた言葉に顔を赤くしてしまった。いや誰だってあんなこと言われたら恥ずかしいでしょ…。
でも、いつか恋人として河村さんとまた来れたらいいなと思ったらニヤケてしまっていて河村さんに気持ち悪いと言われてしまった。でもまだこれぐらいの距離感が楽しいかな。
しかし後日、わざとお母様と私を会わせようとしていたと知らされた時は思わず告白しそうになった。
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ちゃるちゃる(プロフ) - いろさん» ありがとうございます〜！これからも温かい目で見ていただけると嬉しいです！ (2020年2月22日 16時) (
レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 続編おめでとうございます！楽しみにしてますっ (2020年2月21日 6時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃるちゃる | 作者ホームページ：
作成日時：2020年2月20日 17時
