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神様は私の味方? fkr ページ22

今日は色々あって特にぼーっとしていた。日頃の疲れが溜まっていたのもあったかもしれない。


「危ない!」


そんな声が聞こえた瞬間、眩い光に包まれた。あ、これ私はねられたかも。


「…大丈夫?」


神様は味方をしてくれたのか、運良く助けられた私は通りかかった男性の腕の中にいた。


『す、すいません!この通り無事でございます!』

「なら良かった」


慌てて頭を下げてお礼を言った。そして地面には無残な姿になったコンビニ弁当が目に入った。


『あああ!すいません!弁償します!』

「ん?あぁ、これ?気にしないでください」

『いや、そういうわけには…!』


だってどう見たってもう食べれないやつ。テレビだったら絶対にスタッフが美味しく頂きましたっていうテロップが入るヤツ。そして食べ物をこよなく愛す私が黙っていられなかった。

幾らですか、と聞いて財布を出すも一向に値段を教えてはくれず、財布をしまうように宥めるこの男性。このままじゃ私が死んでも死にきれない。


『じゃあ!私に夜ご飯を作らせてください!』


勢いのあまり無茶なことを言ってしまった。


「え?」


最悪だ、自分の不注意で事故にあいそうだったところを身を呈して守ってくれたのにこんなナンパみたいなことを言ってしまうなんて。そりゃ引かれても仕方ない。でも、このままでは納得がいかなかったのも事実だ。


『私、料理だけには自信があるんです!』


違う、違うだろ自分。これじゃナンパまっしぐらだぞ。


『あ、えっと…私、料理人をしてまして!』

「は、はあ…」


そう、こっちだろまず言うのは。語弊を自分から産んでどうするんだ。


『私の家に食材は揃ってるので、少しだけ待っていただければ!』


これまたやってしまった、失言に失言を繰り返す。自分は日本人何年目なのか。日本に来て3年目の留学生の方がもっと文法ちゃんとしているだろう。


『え、えっと…連絡先を教えていただければ作って持っていきます!』


この言葉を発したことにより下心満載なナンパが完成してしまったではないか。今ここで通報されたら100%捕まるぞ。職は愚か人権も剥奪されそう。


『あー違うんです!えっと…はい。これで許してください!』


そもそも、見知らぬ人の手料理を食べること自体危険な行為であるということに気づいた私は、もう何を言ってもしょうがないということになり諭吉さんを困り果てているその人に無理やり握らせ走り去った。のだが、


『い゛った…!』

...→←りっぷ ymmt



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ちゃるちゃる(プロフ) - いろさん» ありがとうございます〜!これからも温かい目で見ていただけると嬉しいです! (2020年2月22日 16時) (レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 続編おめでとうございます!楽しみにしてますっ (2020年2月21日 6時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃるちゃる | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年2月20日 17時

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