思い出はカレンダー 3【Q|K】

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「今回依頼をさせていただきました、福良です」

『Aです…あ』

「あ」


まぁそれからと言うものは御覧の通り。私のスキルも買ってくれるし、ママのように体調管理を徹底されている。

これでも懲りずに流動食を愛し続けているのだけど。だって楽なんだもの。

だって飲んでおけばお腹は満たされるし時間もかからないから最高じゃない。いくらでも買うよ、これ。





と、昔話はこれぐらいにしておいて。



『ほら、サラダ食べてよ？』

「分かってるよ…」


ただ今近くにあるサイゼにて福良さんを説得中。自分が野菜を食べると言ったんじゃないか。

まぁ、私に食べさせるのであればともに道連れにしないとね。


さっきこっそりと＜今から福良さんとご飯食べます＞って河村さんにLINEを送ったら＜野菜食べさせてきてね＞と返ってきたし。

私としても福良さんには長生きをしてもらいたいので野菜を食べてもらわないと。



『私は流動食が好きなだけで別に普通のご飯だって嫌いじゃないからね？』

「でもこうでもしないと食べないじゃん」

『そりゃあ、楽だからね』

「それがダメだって言ってるの！」

『野菜食べないのもダメだよ』

「Aちゃんには言われたくない！」


とまあこんな感じで、ママなのか子どもなのかよく分からない福良さんを宥めつつ、サラダを頼んでおいた。


『ちゃんと仕事はセーブしてるから、そんな心配しなくても大丈夫だよ』

「だってさっきだって俺に気づかないぐらい集中してたじゃん」

『それはそうだけど…』


でも本当に、依頼はちゃんと選んで受けている。また福良さんに怒られるのだけは面倒だからね。


『福良さんだって、最近忙しいでしょ？自分のことも大切にしてね』

「じゃあ半分サラダ食べて」

『分かったよ(笑)』


結局二人で頼んだものを全てシェアしましたとさ。

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