... ページ34
『ちょっと!?どこ行くの!?』
全然見当がつかない私の言葉をスルーして、どんどん歩いていくこうちゃん。
痛いぐらい強い力で私の手を握っているわけではないんだけど、
手を振りほどくことは出来ないぐらいの強さで、改めてこうちゃんの男強さにやられてしまう。
って、そうじゃなくて!
私のこの状況、拉致されてないですか!?
いや、好きな人に拉致られるなんて本望だけど!流石に!心の準備が出来てないよ!()
『こうちゃん!…うわっ』
いきなり立ち止まるから勢いよくこうちゃんの背中にぶつかってしまった。
こうちゃん、やっぱ大きい…。
あれ、さっきから私、話が逸れすぎている気が。
『え、ここどこ?』
「本当は連れてきたくなかったけど仕方ない」
『てことは、オフィス!?』
ほら、行くよ。と促されるけど、ちょっと今更緊張してきた…
さっきはとぼけたけど、ちゃんとオフィスという意味を知っているのだよ実は。
それもそのはず。だって我がこうちゃんのことについては知らないことはないもの。
クイズが大好きで、クイズ王と共にクイズの楽しさを伝える企業に入っている。というのは勿論把握済みである。
そんな私の緊張なんか知るもんか、とでも言うようにさっさとオフィスに入ってしまうこうちゃん。
こういうとこなんだよな…私の好きなところ!(え)
『お、お邪魔します…』
うわぁ、ここがオフィスなのか…!私、凄いところに来ちゃってる!!
え、誰!?という声がオフィス中に響き渡る。
デスヨネー。
『あ、申し遅れました。こうちゃんの幼馴染のAAと申します』
こうちゃんに幼馴染なんていたのー!?という声が次々に飛び交う。
そうか、こうちゃんは私の存在について一言も言ってなかったのね。
そりゃそうだよな、と納得する反面、私は彼の記憶の超片隅にしかいない、ということを目の当たりにしてしまってショックを受けている。
「急で悪いんですけど、コイツ雑用でも何でもいいんでここにおいてやってくんないですかね?」
『え!?』
「何で本人が一番驚いてるの笑」
何ということでしょう!そんな言葉がこうちゃんの口から出るなんて!
好きだ、好きすぎるよこうちゃん!!
「口に出ちゃってるよ…?笑」
山本さんに言われて、やってしまった。と口を抑えるがもう遅い。
もう、この際だから言ってしまおうか。
『私は小さい時からずっとこうちゃんが好きです!』
292人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「QuizKnock」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやか(プロフ) - 初コメ失礼します。トクベツといい、身長差のない恋人といい、自分の推しの話が自担グループである嵐の曲でとてもテンションが上がりました!話も面白いですので、読んでいて楽しいです! (2021年2月17日 0時) (レス) id: 9ed625666a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - 月夜星さん» ありがとうございます!曲の良さを消してしまわないように気を付けながら書いておりますので、そう言ってくださると嬉しいです! (2020年4月22日 17時) (レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
月夜星(プロフ) - こんにちは!青空が違う!!めっちゃ好きな曲で、好きなQ.K.さんたちのお話で!めっちゃ楽しいです!これからも頑張ってください! (2020年4月21日 16時) (レス) id: 5e0ae6c178 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - 望さん» そうです!好きな人たちのコラボって嬉しいですよね。つい勝手に作ってしまいました!笑 (2020年4月17日 22時) (レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
望 - これ欅坂や日向坂の曲ですよね?好きな人が好きな曲で…読んでいて楽しいです^^* (2020年4月16日 8時) (レス) id: 2bba6c15ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃるちゃる | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月8日 14時