Short Story × Songs 【QK】

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意味がよくわからなかった。だって、彼女いるじゃん…
色々な思いを巡らしている私をよそに、ニコニコとしながら隣を歩く彼。
あぁ、そういうことか。彼女は私の親友だから、3人で帰ろうというわけか。なるほど。


そう思って納得していたのに、一向に彼女は来ない。

なぜ、二人きり…？
こんなこと、誰が予想していた？
だけど、こんな所、もし他の人に見られたら、絶対に誤解される。
彼女が知らない人ならまだしも、よりにもよって親友である。

そんなことを思っているうちに、もうすぐ分かれ道に差し掛かる。
ここで、方向が別になるのだけど、
じゃあまた、と言えないのはどうしてなんだろう。

こんな偶然、もうないということは分かっている。
だけど、もしこれが必然へと変わったとき、私は彼女を傷つけてしまうのが目に見えている。


友情、恋愛、どっちを取るべき？
この二つの選択肢で私の心は揺れ動いている。
本当は、普通の恋愛がしたい。どうして、彼女がいる人を好きになってしまったのだろう。
その気持ちでいっぱいである。

だけど、今ここで好きという気持ちを伝えたい。伝えてしまえば何かが変わる気がした。
しかし、ストレートに伝えることはできない。優しい性格の彼なんだから、悩ますことはしたくない。
うーん、考えるんだ。もっとちゃんと勉強を前からしておけばよかったと後悔する。


ついに分かれ道が来た。もう、タイムアップだ。
その時、パッと浮かんだ。
これだ。


『福良くん』

『明日は晴れますか？』


いつか、月が綺麗に見えるでしょう、という言葉が返ってくる日が来るといいな。




..

明日、あなたに対する私の気持ちは晴れますか？
＝あなたに片思いしているけど、それは実りますか？

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