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お腹空いたねーなんて話になって、海の家でご飯を食べた。
いきなりダッシュで海に入ってはしゃいだこともあって、
食べ終えた私たちはもうぐったりだった。

ゆっくり砂浜を歩くと、
朝に比べて気温は最高潮になっていて、
とんでもなく熱かった。

『熱い!フライパンで焼かれてる目玉焼きの気持ちってこんな感じなの!?』

「例えが癖強いんだけど!」

ケラケラ笑う祥彰にちょっとムカついて、波打ち際まで走って思い切り水をかけてやった。

「うわ、冷たっ!」

やったなー?と祥彰も負けじと私に水をかけてくる。
傍から見たら私たちってカップルにでも見えるのかな?なんてね。



『ねぇ、好きな人とかいるの?』

今なら勢いで聞ける気がした。

だけど、聞いておいて返ってくる言葉が怖くなった。

『ま、興味ないけどねー!』

ホント、自分ってバカだなー。泣きそうになって勢いよく海に潜ってやった。
言えるわけないじゃん、私のこと、どう思ってる?なんて。
今のこの関係を壊しちゃいそうで怖かった。
ずっとこれからも一緒にいたい。そんな言葉は波に攫われてしまった。




「ちょ、A!」

息継ぎを忘れていて、気づいた時にはもう遅く、溺れてしまった。
そんな私を助けてくれたのは紛れもなく祥彰だった。

『ケホッ、ごめん…』

なーにしてるんだろ、ますます好きになる一方じゃん。

「ほんと、Aには俺がいないと駄目だよね」

『うん、自分でもそう思う』

さすがに怒られた。そりゃそうだよね、はしゃいで溺れるなんてバカ。


「ねぇ、好きなんだけど」

『…え?』

今、なんて言った?
もしかして、溺れてパラレルワールドにでも来ちゃった?

「俺と付き合ってよ。それで、彼氏としてAのこと守りたいんだけど」

祥彰の顔を見ると、それはそれは赤く染まっていた。

『私も…好き』

まさかこんな形で思いを伝えることになるなんて。
今までよりももっと、夏が好きになった瞬間だった。

BRT kwmr→←夏を感じる瞬間 ymmt



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あやか(プロフ) - 初コメ失礼します。トクベツといい、身長差のない恋人といい、自分の推しの話が自担グループである嵐の曲でとてもテンションが上がりました!話も面白いですので、読んでいて楽しいです! (2021年2月17日 0時) (レス) id: 9ed625666a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - 月夜星さん» ありがとうございます!曲の良さを消してしまわないように気を付けながら書いておりますので、そう言ってくださると嬉しいです! (2020年4月22日 17時) (レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
月夜星(プロフ) - こんにちは!青空が違う!!めっちゃ好きな曲で、好きなQ.K.さんたちのお話で!めっちゃ楽しいです!これからも頑張ってください! (2020年4月21日 16時) (レス) id: 5e0ae6c178 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - 望さん» そうです!好きな人たちのコラボって嬉しいですよね。つい勝手に作ってしまいました!笑 (2020年4月17日 22時) (レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
- これ欅坂や日向坂の曲ですよね?好きな人が好きな曲で…読んでいて楽しいです^^* (2020年4月16日 8時) (レス) id: 2bba6c15ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃるちゃる | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年9月8日 14時

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