きっと君の夢を見る (ページ16)

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やっぱり断ろうかなあと思いながらベットの上をゴロゴロと転がる。

スマホを眺めて悩んでいるうちに、いつの間にか眠ってしまっていたようで、アラームの音で目が覚めた。

ロック画面にはシャオジュンくんから「来週の日曜日はどう？」と、ヤンヤンから「モテ期到来じゃん」というメッセージが届いていた。

朝から頭も心臓も全てが痛い。

シャオジュンくんに大丈夫だよと返信をして、ヤンヤンのは既読無視した。

YY「ねえ、なんで俺の連絡は無視したの」

「返信する意味を感じなかったから」

YY「うわー冷たい女」

「………」

YY「ふん、別にいいけど。シャオジュンの連絡は返してやれよ。昨日の夜だって、Aちゃんに嫌われたかもってうざかったんだから」

「…私頭痛いから保健室行ってくる」

YY「え？ついていこうか？」

「いい」

ついてこようとするヤンヤンを振り払って保健室に向かう。

ヤンヤンが優しいのは私が友達で、友達の好きな人だから。そんなことわかってる。

先生がいなかったから勝手にベッドへ潜り込んで布団をかぶった。

可能性が一ミリもないとわかっていても、

心臓がギリギリと痛んで涙が出てしまうんだから心はあまりにも不便だ。

いっそ嫌いになれたらいいのに、いたずらっ子な笑顔で笑いかけられるたびに性懲りなくときめいてしまう。

馬鹿みたい。

溢れる涙を拭わないまま時間が過ぎるのを待っていると、ドアが開く音が聞こえた。

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