60.「好きだと思ったけど難しいね」 ページ14
MK side
"イマーク！息抜きに付き合ってあげる"
と横暴極まりない連絡が来たのが昨日の夜だ。
誘われたからではなく、もともと今日は休むか勉強をするにしても午後からにしようかと思っていたからちょうどよかった。
昼間のカフェは自分たちと同じような若者で溢れかえっている。
だけど自分たちと同じように男二人組ではなく、周りはカップルばかりでどこか居心地が悪く感じた。
ドンヒョクはそんなことを気にしていないようで、ぼんやりと外を眺めて注文したコーヒーを一口啜っている。
いつもはうるさいくらいに話が止まらないのに、珍しいなと思いながら顔のほくろを数えるように眺めていると、
視線に気づいたドンヒョクが「そんなに見つめられると穴あいちゃう」と戯けた。
何を言ってるんだ、こいつは。
HC「マクヒョンって好きな人いないの」
MK「ぐ」
突然の質問で口をつけたコーヒーが喉に詰まる。
あーあと声を漏らしてナプキンを手渡してくるから受け取っていくつか咳払いをした。
MK「なんて？」
HC「好きな人とかいないの」
MK「いないけど」
HC「けど？」
MK「いや、ドンヒョガからそんな話されるとは思ってなくて」
HC「俺たちだってもう子供じゃないんだからそんな話もするでしょ」
MK「まあ、そうだな」
HC「マクヒョンは初恋もまだなんてかわいそうに」
MK「そこまでは言ってないだろ」
憎たらしい顔をして楽しそうに笑うからほっぺをつねってやった。
大袈裟に痛いと騒いだけど、すぐに真面目な顔に戻ってしまった。
ドンヒョクが何を考えているのか理解するのは俺にとってはかなりの難問で、軽くため息を吐き出した今だって何を言いたかったのか理解が出来ない。
なるべく力になってやりたいとは思うけど、まさか恋愛の話をされるとは思っていなくて上手い言葉が出てこなかった。
MK「てゆうかお前彼女いなかった？」
HC「いるけど」
MK「けど」
HC「別れようと思って」
MK「へえ」
HC「好きだとは思ったんだけど、難しいね」
MK「、なるほど、？」
HC「ま、マクヒョンには分かんないだろうけど」
.
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ロク(プロフ) - ゆさん» 返信出来ておらず申し訳ありません…😭完結したので最後まで読んでいただけてたら嬉しいです🥺 (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - いつも陰ながら楽しませていただいてます！今回のお話もたくさんキュンキュンしました~^^これからも応援しています！ (2023年3月16日 9時) (レス) id: a3a66f07ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2022年7月18日 9時
