48.「そんな二人が好きだった」 ページ2
MK side
唐突にAからバスケを教えてほしいと連絡が来て驚いた。
なんでバスケ？と思ったけど、受験勉強に飽き飽きしていたし、二つ返事で了承した。
学校が終わって一旦帰って着替えてから集合したのは、Aの家の近くにある公園。
持ってきたボールを優しく投げたのにワタワタとダサい動きで受け取った。
………これは前途多難な気がする。
MK「なんでバスケにしたの？」
『昔３人でやったことあったでしょ。だから出来ると思ったの』
MK「いや、あのときも下手すぎてドンヒョガがイライラしてなかった？」
『もう忘れちゃった』
ボールを奪い取ってシュートの練習をするA。
ちなみにさっきから変なフォームでシュートを打っているから入りそうにもない。
でも、右手はそうじゃないとか細かく教えたら
「マクヒョンうるさい」と言われたので、もう黙っていることに決めた。
その言い方があまりにもどっかの誰かに似ていて胸の奥が詰まる。
MK「A正直、………バスケは諦めたほうがいいと思うけど」
『マクヒョンはそんなことばっかり言う〜！』
MK「俺じゃなくてジェノに教えてもらえばよかったんじゃない？」
『私も今そう思ってたところ』
MK「やー」
相変わらず変なフォームのままシュートを打ったAのボールは有ろうことか、リングに吸い込まれて行った。
見た？！と嬉しそうにこっちを振り返るから、
見てたよと言うように右手を振れば、満足そうに落ちたボールを拾いに行った。
Aのことはもちろん大切で本物の妹みたいに思ってる。
それと同じくらいにドンヒョガだって大切な弟だ。
生意気でムカつくことばかりだけど、マクヒョンマクヒョンと何だかんだ最後には自分を頼ってくるところが、悔しいけど可愛いと思う。
ドンヒョガが無茶苦茶なことを言ってAが笑ってる、
Aがドジをしてドンヒョガが怒りながら世話を焼いている、
俺はそんな二人を見るのが好きだった。
こればっかりは自分が何と言おうと簡単に変わるようなものじゃないけど、
今の状況がもどかしくてしょうがないのが素直な気持ちだった。
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ロク(プロフ) - ゆさん» 返信出来ておらず申し訳ありません…😭完結したので最後まで読んでいただけてたら嬉しいです🥺 (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - いつも陰ながら楽しませていただいてます！今回のお話もたくさんキュンキュンしました~^^これからも応援しています！ (2023年3月16日 9時) (レス) id: a3a66f07ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2022年7月18日 9時
