３．「今まで通りなんて無理」 ページ3
JM side
『ドンちゃんは？！』
JN「あ〜、彼女と食べるんだって」
『今までみんな一緒だったのに？』
RJ「今まで通りなんて無理だろ」
『ロンちゃん厳しい……』
JM「ロンちゃん、アイに優しくしてあげて」
RJ「ロンちゃんって呼ぶな」
「食欲がないからご飯食べたくない、教室で寝てる」
と言い出すAをロンジュンが無理やり立たせて引きずるようにして連れて来たいつもの空き教室。
先に着いて二人を待っていたのに、遅れてやってきたのはジェノだけだった。
ドンヒョガがいてもいなくてもAは元気なかっただろうし、
いないほうがこうやって無理しないでいられるから
ドンヒョガはいなくて良かったのかもしれない。
机に突っ伏してだらりとした体制になったAをジェノが柔らかく笑ってそっと撫でる。
目線だけジェノへと移動させたけど
起き上がる気はまだないらしい。
JN「Aの好きないちごみるく買ってきたよ」
『ありがとう、ジェノ優しいね、私のお弁当食べていいよ』
JN「自分のあるから大丈夫だよ」
RJ「ちゃんと飯は食え」
『ロンちゃん食べさせて』
RJ「甘えんな」
JM「ロンちゃん優しくしてあげて」
RJ「だからロンちゃんやめろ」
ロンジュンとAはいつもこんな感じだけど、
今日くらいはもう少し優しくしてあげてもいいんじゃないかな。
口を尖らせてロンジュンをにらむAのほっぺたを横からぎゅっと掴む。
うーん、やわらかい。
JM「俺が食べさせてあげようか〜A〜」
JN「俺がやるよ」
RJ「はあ、二人とも甘やかすなよ」
ちょっとふざけてみればAは
「みんな優しいな〜」とヘラヘラと笑った。
どんな顔してても可愛いのは可愛いんだけど、
やっぱり笑ってるAが一番可愛い。
.
４．「悲しくても辛くてもおなかは空く」→←２．「ただの幼なじみ」
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作者名：ロク | 作成日時：2022年5月8日 2時
