【46匹目】 ページ50
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放課後、Aは図書室へ向かっていった
俺は静かにその後を追う
トントンとリズム良く響く足音
図書室につくと、彼女は重い扉を開けて中へ入っていった
しばらく時間を置いてから中に入る
中はシンと静まり返っているが、ある一方から小さな声で話しているのが聞こえた
「これは、どうやってやるの?」
「それはだな…」
そこにはテーブルに隣同士で腰掛けひとつの本を見るAとドラコニアの姿
やはり一人で勉強しにいってるわけではなかったのか
二人で何を熱心に勉強してるのか…
ここからではあまり見えないな
「…はぁ」
少し近づいてみるか
「ため息をつくと幸せが逃げてしまうぞ」
耳元でそんな声が響く
バッと後ろを向けばヴァンルージュが面白いものを見るような顔をしてそこに立っていた
「気になるか?あの二人がなにをしているか」
「…まぁ、それを知るためにここに来たからな」
「ではわしが教えてやろう」
ぴょんととんで彼は二人がいる方を見る
「数日前、彼女と廊下ですれ違った時に声をかけられたんじゃ」
.
『あ…っ、ドラコニアくん、ヴァンルージュくんも』
『どうかしたのか?』
『ちょっと相談があって…』
『ほう、珍しい…わしらでよかったらなんでも聞くぞ』
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「そうして、相談されたのは自分の魔力が弱いが故にいつも足を引っ張ってしまうこと。魔力を高めるためにはどうすればいいかとの相談だった。」
「…」
彼女がそんなことを…か
数日前の事件のことを根に持っているのだろうか
「そしてのう、強くなってお主を守りたいんじゃと」
「俺を?」
「いつも守られてばかりだから、私も守りたいと言っておったぞ」
お熱いのう、とニコニコ笑いながら言ってくるヴァンルージュに俺はため息をつく
「おや、ため息とは酷いではないか。」
「いや、呆れたわけじゃない。あいつは本当に俺が好きなんだと実感しただけだ」
「何年経っても熱々じゃの、眩しい光に溶けてしまいそうじゃ」
まぁ、そんなところじゃから声をかけるもかけまいも好きにするがよい。と言って彼は姿を消す
二人がいるところを見て、彼女の熱心な表情を見て俺は図書室をあとにした
いつ何時も俺が守ることに変わりはないが、俺のために頑張る彼女の姿は悪くない
−−−−−−
あすかさんリクでマレウスとリリアと絡むAちゃんでした。
素敵なネタの提供ありがとうございました!
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あおい(プロフ) - 初コメ失礼します。リクエストになるのですが、二人が大喧嘩をしてしまう様子を見たいです!よろしくお願いします。 (2020年8月10日 0時) (レス) id: 34a265efc7 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 素敵なお話ありがとうございました!! (2020年8月9日 18時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - んんん、耳と尻尾が生えたクルーウェル夫婦最高でした…!まじでごちそうさまでした (2020年8月5日 20時) (レス) id: a494b1d180 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 最高過ぎます!!リクエストになるのですが、、、魔法の力を高めたい夢主ちゃんはマレウスとリリアに教わり仲良くなる様子が見たいです!ついでにクルーウェル先生とリリアの絡みがあれば嬉しいです。笑 (2020年8月3日 17時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお - 最高でしたありがとうございました (2020年8月3日 15時) (レス) id: ec620c1410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルイ x他1人 | 作成日時:2020年7月28日 19時