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【20匹目】 ページ22

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「ごめんなさい、時間がかかってしまって。」



「いや、構わない。そろそろ出るか?」



彼の言葉に時計を見る
時計の針はいつも彼と分かれる時間に近くなっていた



「そうですね、そろそろ行きましょうか」



財布をだしていくらですか?と聞けば構わない、と返事が返ってくる



「もう払った」



「へ…?いや、駄目ですよ!というか私が嫌です!払わせるなんて」



「いつもそうやって無理やり割り勘にしてるだろ?今日くらい許せ」



意味がわからない
どうしてそんなに優しくしてくれるの
私たちは偶然にも再開した"お友達"なはずなのに
何故貴方はいつも優しくしてくれるの



きっとその気になれば恋人なんてすぐできるだろう
こんなにかっこよくて、性格がいいんだから
なのにどうして、私のために時間を割いてくれるのだろう



「どけ!!!」



「っ…!」



ドンと横から身体を思い切り押される
倒れかけた身体をデイヴィスさんが支えてくれたため、地面に打ち付けることはなかった



「私の荷物が…!誰か!」



「チッ…おい!」



珍しくデイヴィスさんが声を荒らげる
男は走るのを止めず、その手には高そうな鞄が握られていた



「魔法はあまり使いたくないんだがな…っ!」



彼はそう言いながら懐から何かを取り出す
それは指し棒のような物で、赤いベルトと白く輝く宝石がついていた
彼はそれをひと振りし、魔法を使って男を転ばせていた



「Stay_運が悪かったな、俺はいま機嫌が悪い。」



男は舌打ちをしながら、辺りを見渡す
何も対抗出来るものがないのか、再びデイヴィスさんを見て歯ぎしりをしていた



「観念しろ」



トンとデイヴィスさんが一歩男に近づいたところで、男はポケットからマジカルペンのようなものを取り出し彼がいる方向に向かってでたらめに魔法を放つ



「馬鹿が」



しかし彼は、ステッキひと振りでそれらの魔法を打ち消してしまった



「さぁ、大人しく…」



「きゃ…!」



どこからか聞こえたのは小さなか弱い声
顔を向けると、一つだけ攻撃を打ち消きれなかったのか、女の子の元へ魔法が当たりそうになっていた



「…っ!」



私には魔法を打ち消す力はない
でも…



「あぶない…!」



あの子を守ることはできる



少ない魔力で風魔法を使って、女の子の元へ移動しその小さな身体を抱きしめる



「A…っ!」



大きな衝撃に吹き飛ばされ、私の意識は闇に消えた

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あおい(プロフ) - 初コメ失礼します。リクエストになるのですが、二人が大喧嘩をしてしまう様子を見たいです!よろしくお願いします。 (2020年8月10日 0時) (レス) id: 34a265efc7 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 素敵なお話ありがとうございました!! (2020年8月9日 18時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - んんん、耳と尻尾が生えたクルーウェル夫婦最高でした…!まじでごちそうさまでした (2020年8月5日 20時) (レス) id: a494b1d180 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 最高過ぎます!!リクエストになるのですが、、、魔法の力を高めたい夢主ちゃんはマレウスとリリアに教わり仲良くなる様子が見たいです!ついでにクルーウェル先生とリリアの絡みがあれば嬉しいです。笑 (2020年8月3日 17時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお - 最高でしたありがとうございました (2020年8月3日 15時) (レス) id: ec620c1410 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルイ x他1人 | 作成日時:2020年7月28日 19時

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