心魂ジャッジ！2 ページ27
「あ、エイちゃん。」
部屋を出て、寮の廊下を歩いていると
フロイドくんに出会った。
『おはようございます。フロイドくん。』
「おはよ……。」
どうしたのだろう。
いつものヘラヘラ感がない。
「元気出たんだね。良かった。」
ギュッと優しく抱きしめてきた。
「今日のエイちゃんすげー可愛く見える。」
『ﾋｪｯ……か、可愛いです？！
髪結いたからかな！ははっ』
なんなんだ双子揃って。
推しの座を狙っているのか？！
「うん。」
優しく抱きしめていたはずが
だんだん力が入り込み、
ミシミシと音が鳴る
『い、痛いです……。』
絞られた雑巾のような声が出る
「フロイド。離してあげてください。
痛がってますから。」
後ろから声が聞こえてきた。
「何で？邪魔しないでくんない？ジェイド。」
更に力がこもる
「そういう訳にはいきません。」
ジェイドくんは
フロイドくんの腕を掴み
私を逃がした。
音……メリメリいってるんだけど。
大丈夫なの？それ
『えっと……ありがとうございます？』
開放された私は
ジェイドくんにぺこりとお辞儀する。
「いえ、あなたが困っていたので。」
助けるのは当然でしょう？
ジェイドくんはフロイドくんの方を見て
ニヤリと笑った。
唇の隙間からギザ歯がチラつく
噛まれたら痛そう。
「はっ……うっぜぇ。
なんなんだよ。エイちゃんもさ。
そいつ、エイちゃんに毒キノコ食わせたんだよ？
意味わかんねぇっつーの。」
それはそうだけど……。
その後、ずっと
看病してくれていたみたいだし。
「エイちゃんもこれから
オクタヴィネル出てくんでしょ？
じゃあね。バイバイ。」
フロイドくんは私達に背を向けて
どこかに消えてしまった。
行かないでと言ったり
さよならと言ったり
意味が分からない。
『あの……
二人って喧嘩してるんですか……？』
「気にしないでください。
あなたは何も悪くありませんから。
これは、僕とフロイドの問題なので。」
いやいや
明らかに、私関わっているよね？！
『そうですか。』
今日一日、
この胸のざわつきは消えないだろう。
「朝食にしましょうか。」
ジェイドくんは私の頭を撫でた。
『キノコ抜きで。』
「かしこまりました。」
暫くキノコも食べられそうにない。
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紅葉(プロフ) - わかめさん» HD(激しく同意)です…！ (2020年11月4日 19時) (
レス) id: 12a91dd005 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 紅葉さん» ほんと、バグってますよね笑そこがまた、好きなんですけどね！ (2020年11月4日 8時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 距離感バグってる…確かに← (2020年10月31日 18時) (レス) id: 12a91dd005 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉さん初めまして！あ、バレました？((自分オクタ推しなもので……つい贔屓してしまいます／(^o^)＼ (2020年10月28日 23時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - イムム・ルリクリルさん» イムム･ルリクリルさん初めまして！か、神作ですと！？光栄すぎるお言葉とても眩しいです(/ω＼)更新頑張らせていただきます……！ (2020年10月28日 23時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ | 作成日時：2020年10月21日 22時
