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R.H
「同じクラスだって。……先輩になるんだね」
そうしみじみとムシュー・姫林檎が呟く。ムシュー・スペードは少し辟易した顔で「だな」と呟いた。
それから、場面が変わる。二人は並んで通学路を歩いているようだった。
デュースくんが部活の応援に来てほしいとお願いをしているようだね。ふふっ、随分と可愛らしい様子だ。
「一番取るから。……見に来てくれると嬉しい」
エペルくんの方は見ずに、デュースくんが言った。その声には期待と少しの恥ずかしさが滲んでいる。
その言葉にエペルくんは考える素振りをした。その様子を見てデュースくんが少し焦ったようにエペルくんを見る。クスッと笑って、エペルくんは「仕方ないか」と言うような表情になった。
「約束したもんね」
とエペルくんは花が咲くように笑う。それはとても美しい表情で、思わず声を上げてヴィルに怒られてしまったよ。
私を叱るヴィルも、嬉しそうだったのだけれどね。ヴィルの右手はただエペルくんの頭を撫で続けている。どうにか逃げようともがくエペルくんだけど、ヴィルはそれくらいじゃ離してくれないよ。
くすくすと笑っていれば、動画の場面が変わる。
場所はどこかのグラウンドに変わっていた。陸上部のユニフォームに身を包んだデュースくんが、スタート位置に並ぶ。
ぎゅっと手を握ってその様子を見つめるエペルくんと、その隣は……ムシュー・ハートかな？あとはムシュー・マジカメとシュヴァリエだね。
「……っ、頑張れ！」
そうエペルくんが大声を出す。隣のエースくんとケイトくん、トレイくんが驚いたようにそちらを見た。
その声が聞こえたのだろう。俯いていたデュースくんが顔を上げて、エペルくんと顔を見合わせる。不敵に笑って、デュースくんは頷いた。
レースが始まる。ピストルが鳴らされた瞬間、並んでいた人たちは一斉に走り出した。
どこか祈るように目を瞑るエペルくん。その耳に届いたのは、エースくんの喜ぶ声だった。
「エペルっ、デュース一位だよ！」
「っ！」
パシパシとエースくんがエペルくんの肩を叩く。エペルくんが勢いよく顔を上げるのと、デュースくんがエペルくんにピースをするのは殆ど同時だった。
ピースを受け取ったエペルくんは、満面の笑みを浮かべてピースを返す。
それを見ていたエースくんが「へぇーーーー」と笑みを浮かべた。その視線に、エペルくんはハッとしたようにピースを隠す。
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Karinto(プロフ) - 更新されていらっしゃる！？！？！？！？ありがとうございますおかえりなさい更新頑張って下さいずっと応援してますｯｯｯ！！ (2022年2月7日 8時) (
レス) @page45 id: 591b71b5c2 (このIDを非表示/違反報告)
尊死(プロフ) - あの毎度神回を作るのをやめて欲しい(好きぃ)あとリクエストを今好きになる(虎太郎ver.)をリドルパイセンでおねしゃす。 (2022年2月5日 16時) (レス) @page37 id: a66196b55f (このIDを非表示/違反報告)
幸(プロフ) - 本当に素晴らしいと思います！これからも楽しみにしています、頑張ってください！！ (2022年2月3日 1時) (レス) id: c4230c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻味噌 - リクエスト失礼いたします。アズールでエンジェルフィッシュをお願いします！王子役は監督生で！オバブロの際に垣間見えたメンヘラみがぴったし合うと思うんです！無理のない程度に頑張ってください！！！ (2022年1月16日 1時) (レス) id: 063c67640b (このIDを非表示/違反報告)
カリナと咲(プロフ) - いつも楽しく見させて頂いて下ります。解釈一致するものが多すぎて尊さで毎回死にかけて下ります。ありがとうございます。頑張って下さい。 (2022年1月14日 22時) (レス) @page44 id: 5c46ccd9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年11月23日 22時
