理系女子の活動日誌【QK】 (ページ9)

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終わったところで丁度こうくんがやってきた。
私は待ってたよーと返事をして、来てくれてありがとうございました！またするかも...？とツイートをした。

｢ごめん、まさかA1人とは思ってなかったわ。知ってたらなるはやで向かったのに｣

その気持ちだけで十分だよ～、とこうくんにコーヒーを入れる。
どうぞ、とこうくんに渡して私も隣に座る。

｢てかA彼氏いたの？さっきキャスで言ってたらしいじゃん｣

｢え、なんで知ってるの？？｣

普通にさっきの話をぶり返されてちょっと焦ってしまった。

｢や、俺フォローしてくれた人にフォロバ返してるから、みんな呟いてて、別に俺が聞いてたとかそういうわけじゃないし、気になってたとかじゃなくて、ただ母数が多かったから盛り上がったんだなー、って、深い意味じゃないよ別に｣

なんかよくわからんけど1人で盛り上がってるこうくんにへー、と答えて、まあ高専は女の子に優しいからなあ、なんて笑う。

今思えば好きとかそういうんじゃなくて、ただ、安心感を求めただけだったのかもしれないけど、確かにそこには、何かしらの愛は育まれていたと思う。

｢こうくんは彼女いないの？よく指輪で話題になってるじゃん｣

｢いないよ！指輪は願掛けみたいな感じ｣

｢えー、過去には？いないの？｣

そりゃまあいたけど、とごにょごにょなにか言い出したところでよっしーさんがやってきた。

｢あれ、Aちゃんとこうちゃんじゃん、2人？｣

まだ何か言っているこうくんをほってそうなんです、と答える。

｢よっしーさんも恋バナします？｣

｢恋バナか～。俺はそれよりAちゃんに普通に呼んでもらいたいなあ。よっしーさんも好きだけど、どうしても緑の、ね、うん｣

言わんとしてることがわかったから私もネーミングセンスなかったな、と思ってしまう。まああだ名をつけるのは辞めないけど。

｢じゃ何がいいです？もとあきさんとかにします？アイちゃんリスペクトで｣

そう言うとん～、と考えるよっしー...山本さん。でもあだ名って特別だからアイちゃんだけの呼び方の方がいいかな。

｢どうせなら、名前で呼んで欲しいかな～、なんて｣

だめ？と可愛くおねだりする山本さんに適うはずもなくわかりました、よしあきさん、と微笑む。ほんとに私より歳上なのか...？と思ってしまう。

｢え、俺の話聞いてないの？俺めっちゃ話してたんだけど｣

...なんかごめんねこうくん。