理系女子の活動日誌【QK】 (ページ5)

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今日は一般教養の講義を固めたから駒場の方に向かう。そうなってくると本当に友達というか先輩というか、仲のいい人とは出会えなくなって寂しい。

友達を作ろうと頑張ってはいるけど、編入生ということで多少煙たがれてる感じはするし、編入生の人なのになんでか東大の有名人とは仲良いし...と、混乱しているんだと思う。それは仕方ない。私も思ってしまう。

あと実質私の方が年上っていうのも関係あるんだと思うんだよねー。
なので私は他の編入生を探したいと思います...！

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｢じゃねー！｣

｢ばいばいA！｣

そう、女の子の友達できたんです。学部は違うんけど...。向こうも編入生で気まずかったらしく意気投合できて仲良くなった。あと記事とかTwitterとか見てくれていたらしかファンです！なんて言って貰えて普通に嬉しかった。

今日はお兄ちゃんのソロ動画の編集するところをけんけんさんが見せてくれるらしいので、オフィスに向かう。
それにしても伊沢さんすごいよね、大学院を中退して会社作り上げるって。私にはできっこないや。

なんて一人で考えていると電車でよっしーさんに出会った。

｢あれ、Aちゃん偶然！今から向かうの？｣

向かう、というのはもちろんオフィスの事だと私もわかったのでそうなんです！ご一緒してもいいですか？と訊ねるといつもの優しい笑顔でもちろん！と答えてくれた。

｢どう？編入してみて。やっぱり高専とは違う？｣

｢全然違いますよ～。高専は入ってからすぐ実習！って感じだったんですけど、やっぱり大学は基礎を固めてますし、なんといっても自由さが増えましたね｣

｢そっかそっか。でも楽しいでしょ？話してる時のAちゃん、めっちゃいい笑顔｣

そう言われて頬を触ってみると、確かに口角は上がっていて、好きなものを、好きなことを学ぶということはやっぱ楽しいなあ、って改めて思った。

電車を降りてからも沢山話しかけてきてくれるし私も沢山話したかったことを話せたので、オフィスに着いてもうやり終えた感が出てきたけど、いまからお手伝い(仮)なんだよね。

｢おかえり、お疲れ様。早速だけど今からやるつもりだから、Aちゃんおいで｣

けんけんさんにそう呼ばれて、私ははーい、と返事してパソコンの前へと向かった。
動画の内容はただただお兄ちゃんが喋っているだけのやつ。え、財布忘れたの...。
これを見やすい動画にしていく、その家庭が見られるのが少しだけ楽しみだった。