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宇髄さんから蝶屋敷へ行く事を渋っていたと胡蝶さんに告げ口をされ、めちゃくちゃ叱られた。
そのせいでまた数日、ベッドの上で退屈な日々を過ごすしかない俺は、実弥さんにただ会いたい一心で安静に過ごしている。
竈門くんたちはあれから目覚めることなく、彼女達の懸命な看護を受けていると聞いた。
「体調はどうですか？」
「普通。何ともないから早く帰りたい」
「しのぶ様から�牋太鼎豊瓩噺世錣譴討泙垢里如�
何度も交わしたこのやり取りは、一字一句変わることがない。
上司である胡蝶さんの言いつけを守るのは当然の事だと理解出来るが、我慢の限界だった。
ぼんやりと窓の外を眺めていた俺は、首を動かして彼女の方を見る。
遊郭での戦いでここに来てから初めて目を合わせた。
びくりと肩を震わせた彼女は、俺の睨みに怯まずに真っ直ぐと目を逸らすことはなかった。
「もういい」
小さく溜め息を吐いて、彼女から視線を外す。
我ながらまるで拗ねた子供のような台詞が、情けなく思う。こんなのただの八つ当たりだ。
「神崎さんは忠実だね、胡蝶さんに」
「Aさんも風柱様に忠実ですよね、それと一緒だと思います」
確かに、なんて心の中で返事をする。
忠実か不忠実かなんてそんな問題ではなく、彼女が個人的にも心配してくれているのは理解していた。
�爐錣燭靴梁紊錣蠅帽圓辰討�れたから�瓩批淕腓�ん達の事を気にかけていたからだろう。
「もう必要な時以外来なくていいよ、別に俺は君の代わりに行ったわけじゃないし。実弥さんの許しで宇隨さんの任務についただけだから」
「でも女の隊員の代わりとして任務へ行ったって事は一緒ですよね？」
「大きくまとめればね。でもそんな気にすることないよ。俺に関しては、ほぼほぼ無関係なんだし」
「その件は別にしても心配しますよ。体質の事はざっくりですが聞いているので」
俺は無言でわざと逸らしていた視線を彼女と合わせる。
心配する事なんて何一つないのに。死ぬ時は死ぬんだ、兄さんが待ってるから。
「あまり無茶はしないでくださいね」
彼女は胡蝶さんと同じ台詞を残して、早足で部屋から立ち去っていく。
鬼殺隊は誰かしら毎夜、命を落とす。
むせかえる血の匂いはもう慣れた。段々と麻痺していく感覚は既に手遅れだと悟る。
もし兄さんが生きていて、こんな思いをするのなら鬼狩りなんて絶対にさせない。
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朝ギ(プロフ) - ゆきねこさん» コメントありがとうございます！更新遅くなってしまい大変申し訳ないです…これからも楽しく読んでいただけると嬉しいです！ (7月13日 23時) (
レス) id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ - ふぁっ面白すぎて一気読みしました！更新待ってます！ (2023年4月14日 9時) (レス) @page16 id: 0a7ce356e9 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - ナハハさん» コメントありがとうございます！なかなか錆兎との絡みが少なく試行錯誤していますが、楽しんで読んでいただければ嬉しいです！ (2022年12月7日 21時) (レス) id: 46cbb9d739 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - あいせさん» コメントの有難いお言葉ありがとうございます！更新頑張っていきます！ (2022年12月7日 21時) (レス) id: 46cbb9d739 (このIDを非表示/違反報告)
ナハハ(プロフ) - 私の推し(錆兎)の小説が少なかったのでこんなにも面白いお話に巡り会えてとても嬉しいです！応援してます！ (2022年12月7日 11時) (レス) @page9 id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2022年6月14日 22時
