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道中で聞いた３年前の元ヒーローによる事件をぽつりぽつりと椿は語ってくれた。
当時はすごい騒ぎだったものの、犯人死亡のせいか現在も分からないことが多い。
月日が経てば、当事者以外は忘れてしまうのか。
まさかあの時の被害者が椿だとは思いもしなかった。
｢机の上｣
言われた通りに机へと視線を移すと少し不気味な椿の花が２輪置いてあった。
｢なんだよ｣
｢誰がいつ置いたか分からんのや。あの事件の前もそうやった。こんなことするキザな奴｣
｢狙われてるってことか？｣
｢さぁ｣
�猴撞深垰猖喚甓召膨悗慮世Δ海箸�本当だとすれば死人が生き返ったとでも言うのか。
こいつのことはあまり良くわからないが、こんな誰も得のしない�牘貝瓩鬚弔�ような奴ではない。
死人が生き返った、そんなことがあるのか？
危機感のない椿に苛つきが増すも、舌打ちをして綺麗に咲き誇る目障りな黒椿の花を握り潰した。
・・・・・・・・
｢緑谷くんってずっと君のことかっちゃんて呼んでるん？｣
�猯价�くん�瓩箸いΩ斥佞砲△�らさまな嫌な顔をする爆豪くん。彼たちの間にもいろいろ問題はあるようで、初めて人に黒椿のことを話した日、近くまで送ろうとした僕は爆豪くんと沢山話すことが出来た。
道端の石ころだったくせに、と歪む爆豪くんの表情からは追われる者の焦りが滲み出ていた。
�猝妓沈��瓩撚爾妨�ていたはずの彼にいきなり追い越されてしまえば感じる屈辱は彼の中から溢れてしまうだろう。
｢かっちゃんってええな。僕もかっちゃんで呼ぼうかなぁ｣
｢やめろ｣
｢顔が怖いよかっちゃん｣
｢やめろっつってんだろ！！｣
にんまりと笑う僕に詰め寄る爆豪くんの顔は相変わらず怖い。こんなヒーロー志望が居ていいものか。
｢嫌やわぁ…冗談やん｣
｢勝己｣
｢は？｣
再びギロリと睨まれる。僕の瞳とは正反対の釣り目は赤く光っている。僕の好きな赤色と交わる視線。
本当は優しい彼。
そんな彼を巻き込んでしまったずるい自分に反吐が出る。結局のところ僕は１人でどうにかすることが出来ない。
それ程の脅威。
元ヒーローで元指名手配者
間違いなく、死んでいたはずなのに。
｢ふふ、かつき｣
｢…なんだよ｣
焦凍以外に初めて友達が出来た気がする。
いったいどこから友達なのかは分からないが、僕は勝己が信用出来ると判断して話せたわけだし。
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朝ギ(プロフ) - じゃがりこさん» とても嬉しいお言葉、ありがとうございます。励みなります！ (2018年3月19日 23時) (
レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 星鴉さん» ありがとうございます！私の限られた表現力で表せることは少ないですが頑張ります！ (2018年3月19日 23時) (レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - ただただ美しい 椿が美しい 一言で言えば大ファンです (2018年3月18日 1時) (レス) id: daac9369bf (このIDを非表示/違反報告)
星鴉(プロフ) - 美しい表現に惚れました！！主人公君大好きです！応援してます！！ (2018年3月10日 1時) (レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 薔薇さん» ありがとうございます！楽しんでいただいて何よりです！ (2018年3月2日 20時) (レス) id: f0d5aace8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2018年1月21日 21時
