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｢こんな所に居ましたか。名取 雫｣
｢ああ、時間か。悪いな椿｣
突如現れた敵連合にいたワープゲートが名取に声をかける。
去り際に僕の首に巻かれている包帯を解いて満足そうに笑う名取を、ただ呆然と見つめることしか出来なかった。
｢愛してるよ、椿。お前は永遠に俺の手の内だ｣
霧状に消えていくモヤに触れることなく宙を舞う僕の右手。なんで、こんなことが…信じられない。
�爐�前は永遠に俺の手の内だ��
頭の中で木霊する名取の声が、耳障りだった。
・・・・・・・・
焦凍が通報した警察が僕を発見したのは名取が去ってから３０分経った後だった。
あまりにも衝撃的な事に頭が追いつかない。
僕の身を案じてくれた焦凍から怒られ、相澤先生にも勝手なことをするなと叱られた。
たとえ自分の死と引き換えても彼を殺すつもりだったのに。
きっとそれに焦凍は気付いた。
警察からの事情聴取に素直に答えたが彼の正体は伏せておいた。
ズキリと痛む首が僕の中で名取の存在を浮き彫りにする。
結局、病院に戻ったのはあれから３時間も後のことだった。
特に大きな怪我もなく予定通り明日には退院出来ると医師から聞いた時は安心したが、そう思う反面うまく気持ちを切り替えられるかだけが不安だった。
あまりに現実味のない話しだ。
嘘だと信じたかったが３年前のあの時の感触は確かに�犹Δ靴伸瓩呂困澄�
間違いはなかった。
僕には広過ぎる個室の病室は、やけに静かで寂しく感じる。
以前の僕だったらこんなこと気にもとめなかったのに。
最近は周りがうるさかったせいだ。
｢あ、起きてた？聞いてほしいことがあんねんけど｣
無意識にかけてしまった携帯電話を耳にあてながらベッドに横になる。
電話越しの声は今の僕の気持ちを落ち着かせるにはもってこいだった。
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朝ギ(プロフ) - じゃがりこさん» とても嬉しいお言葉、ありがとうございます。励みなります！ (2018年3月19日 23時) (
レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 星鴉さん» ありがとうございます！私の限られた表現力で表せることは少ないですが頑張ります！ (2018年3月19日 23時) (レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - ただただ美しい 椿が美しい 一言で言えば大ファンです (2018年3月18日 1時) (レス) id: daac9369bf (このIDを非表示/違反報告)
星鴉(プロフ) - 美しい表現に惚れました！！主人公君大好きです！応援してます！！ (2018年3月10日 1時) (レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 薔薇さん» ありがとうございます！楽しんでいただいて何よりです！ (2018年3月2日 20時) (レス) id: f0d5aace8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2018年1月21日 21時
