【ツイステ】暗殺者だけど？ (ページ23)

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―――主 side

主「別に良いだろ、俺がどんなもん持ってたって」

ジャ「ダメだ、毒とかだったらどうする？」

主「毒の耐性がついてる俺にそんなもん効く訳ねぇだろ」

ジャ「それでも心配なものは心配なんだ」

カ「そうだそうだ！」

主「お前らなぁ…(汗)」

ジャ「それに、帰ってきた時荷物がやたら多かったが…」

主「あれは全部貰いもんだ」

カ「誰からだ？」

主「助けた人達にお礼で貰ったもんだよ」

カ「流石ナツメだな！お前はすげぇ優しい奴だから、困ってる人を放っておけないもんな！」

主「あー…まぁ、な」

ジャ「……そういう事なら仕方ない。これ以上の詮索はしないでやる」

主「つーか、カリム達は俺と特訓の時間だぞ。早く特訓場へ行くぞオラ」

カ「あ、そうだった！なっはっは！悪い悪い」

主「ったく…」

毎日午後３時から行う特訓は、俺がカリムとジャミルの為に提案したものだ

幼い頃から毒や刺客に狙われ続けてきたカリムを護る為

カリムを殺す為に作られた毒入りカレーを誤って食べ倒れたジャミルを護る為

その為に行う特訓は２人ともメニューが同じだ

特訓は２時間。それ以上長くはやらない。身体が追いついてこれないからだ

最初の１時間は体術や武術といったものから、咄嗟の攻撃に対し行える防衛魔法などを中心に教え込む

普段から頭があまり良くな……くはないが、勉強すると眠くなってしまうカリムがこの時だけは飲み込みが早くすぐに覚えていた

ジャミルは昔から頭の回転が早く賢いから、失敗したカリムにも優しくアドバイスとかをする程には優秀だ

最後の１時間は毒に対する耐性を付けさせる為の特訓

少量の毒……身体が少し痺れる程度の量を用意し、それらを服用してもらうもの

身体が少しずつ慣れてくれば量を増やし、完璧に毒の耐性がつくよう訓練するのだ

毒にも様々な種類や使い方があり、一度に全てを教える事は不可能だった為幼い頃から今まで教えてはきたが、耐性がついた毒はまだ数種類しかない

主「今日は剣術を教える」

カ・ジャ「「はい！」」

主「それぞれ剣を持て。持ち方は分かるな？」

カ「ああ！お前に毎回教わってるから分かるぜ！な、ジャミル」

ジャ「まぁな」

主「よし、それじゃ今からお前らに攻撃をする。だけど、いつ、どんな風に攻撃をするかは俺次第だ。お前らは、俺の攻撃に対する咄嗟の判断力を見せてもらう」

カ「な、なんか緊張するな」

ジャ「アイツは手加減をしないから余計な」

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