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それからと言うもの、死物狂いで鏡の中の自分睨んだ。
何度も繰り返し同じ曲の同じパートを歌って
何度も、何度も繰り返し同じパートを踊った。
あの日。彼女に偉そうにアドバイスをしたのは俺。
『親の夢に縛られるなんて、そんなの話になるかよ。
蜘蛛の巣にかかった蝶じゃないんだから、
Aは自由に飛ばなきゃダメだよ。』
正直、それ相応の言葉を見つけられなくて
よくわからない例えを言ったんだけれど、
『ロンジュン、ありがとう。
私、まだ諦めないことにするよ。』
彼女は俯いていた顔をあげて、
"また明日"と言ってバス停に向かった。
次の日も、その次の日も"また明日"と言って
それまではいつも来なかった曜日も、
本当に毎日練習に顔を出す様になった。
RJ『お母さん、大丈夫なの？何か言われてない？』
『うん。今は一時的にパパの家にいる。』
事務所の中では有名な話だけど、
彼女の父は、キムヨンミン先生だ。
RJ『じゃあ、打たれる様なこともないんだね？』
『うん、それは心配しなくて大丈夫だよ。
パパは応援してくれてるから、私の夢。』
ヨンミン先生が彼女を応援しているなら、
アイドルではない活動をすることや
ガールズグループに行ってしまうことはないんだろうと
この時どれだけ安心したか。
『ロンジュンが話聞いてくれたおかげで、すごく楽になったんだ。
それでパパにも相談できたし、本当にありがとね。』
そう言って、俺の目を見て笑う彼女に
ぎゅうっと心を強く締め付けられたのは
きっと俺しか覚えていないんだろうな。
【以下の練習生は15時に3階会議室に集合してください。
イマーク、ファンロンジュン、イジェノ、イドンヒョク
キムA、ナジェミン、ジョンチョンロ、パクチソン】
ある日、突然練習室の鏡に張り出された文章で
3階にある少し広い会議室に呼び出された。
すでにデビューが決まっている
マクヒョンとドンヒョクがいること、
ルーカスが入っていないから、てっきり
練習室の掃除をサボったことがバレたんだと思って
ビビりながらその会議室のドアをノックしたっけ。
pd『君たち8人でデビューしてもらいます。
コンセプトと制度について話すので資料を見てください』
やっと掴んだデビューにガッツポーズをする一方で
練習室に置いてきたルーカスを思った。
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玄兎(プロフ) - 奈胡（元jen）（読み垢です）さん» こんばんわコメントありがとうございます！私も泣きながら描いた箇所があります…🫣嬉しいです！今後の励みになりました！ (5月15日 1時) (
レス) id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）（読み垢です）(プロフ) - こんばんは 泣きながら読んでいます…みんなキラキラしてる 玄兎さん素敵です (5月15日 1時) (レス) @page21 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年2月18日 8時
