:011. Be There For You ページ27
・
[今日、セリフ飛んじゃったんだ。]
RJ『どうなったの?』
[掛け合いしてた相手の役者さんがフォローしてくれた]
RJ『よかった……なんとかなったんだよね?』
[うん、でも、なんかちょっと自信無くして
明日の同じ場面が怖い。]
初めてだった。
Aが自分の仕事の話をして、弱音を吐いたのは。
RJ『珍しいね、自信無くすなんて。』
[それって、褒めてる?笑]
RJ『褒めてるよ笑』
でもさ、と逆説で話を続ける彼女は
不安で、不安で、仕方なかったんだろうな。
[でもやっぱりさ、セリフ覚えるのって苦手。向いてないのかも。]
向いてなくてもいいよ。
Aのいるべき場所はそこじゃないんだから、
咄嗟に思った言葉は飲み込んだ。
そんな酷な言葉はかけてやれないよ。
RJ『完璧じゃなくていいと思う。』
[そうかな、]
RJ『本当はしくったけど
誰にもバレとないこととか俺もいっぱいあるし』
[あ、いつだかの月末評価で
歌詞めちゃくちゃで歌ってたんでしょ?]
RJ『待って誰に聞いたの?』
[ウィンウィン!]
真剣に話してたのに、また思い出話で楽しくなる彼女。
ウィンウィンヒョンのせいで、
俺の情報ダダ漏れなんだけど?
[私、多分自信満々に見えると思うけど
本当は、結構気にしちゃって、かなり落ち込むんだ。]
RJ『気にしいなのは知ってるよ。
マクヒョンたちのデビューが先に決まった時、』
[恥ずかしいからその話はやめようよ、]
RJ『何でだよ笑』
悔しかったことを打ち明けているうちに
いつのまにか、また笑い話になって
俺の前では素直でいてくれている様な気がした。
きっと、1人で戦ってるだろうからさ、
俺の前でくらいは、弱いところも見せて
悔しかったことも、恥ずかしかったことも
外から見た"完璧"な姿ではなくて
いつも俺が見ていた、今みたいな姿を
RJ『……A?………ふふ、寝た?笑』
[……ん?何?ごめん私今寝てたかもしれない!]
RJ『いいよ、もう寝ようか?おやす、』
[待って、ロンジュン、まだ切らないで。
……あと何日かで、もう通話できなくなるから、
その、……まだ切りたくなくて、]
RJ『じゃあ、繋いだままでいようか。』
彼女の舞台の千秋楽が迫り、
俺は、デビュー日が近づいている。
JS『……ロンジュニヒョン、ずるい。』
RJ『………んあ、?』
JS『ヌナ!ヌナ!僕です!僕も話したい!』
149人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玄兎(プロフ) - 奈胡(元jen)(読み垢です)さん» こんばんわコメントありがとうございます!私も泣きながら描いた箇所があります…🫣嬉しいです!今後の励みになりました! (5月15日 1時) (レス) id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡(元jen)(読み垢です)(プロフ) - こんばんは 泣きながら読んでいます…みんなキラキラしてる 玄兎さん素敵です (5月15日 1時) (レス) @page21 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:玄兎 | 作成日時:2023年2月18日 8時